愛犬のトイレトレーニングが思うように上手くいかない、
決まった場所でトイレをしてくれない、と悩んでる飼い主さんはたくさんいると思います。
そんな時、あなたはどのように接していますか?
愛犬を責めたりしていませんか?
トイレが決まった場所で出来なくても、むやみに叱ってはいけません。
犬が悪いのではなく、しつけ方に問題がある可能性もあります。
犬の習性や本当を理解し、正しい方法でしつけを行えば、
ちゃんと決まった場所でトイレをしてくれます。
知っておこう!犬の本能やトイレの習性
犬の先祖はオオカミと言われています。
群れで行動するオオカミは、仲間や自分たちの巣穴(寝床や生活スペース)から
離れた所でトイレをする習性があります。
したがって、犬も寝床から離れた所でトイレをする習性があるので、
寝床とトイレはなるべく離しましょう。
また、犬がトイレをしやすい時間帯(タイミング)も把握しておきましょう。
・寝起き
・食後
・遊んだ後
に排泄する事が多いです。
子犬だと、排泄の回数も多いです。
寝起きや、食後、水を飲んだ後、遊び終わった後などに、ソワソワし、
床の匂いを嗅ぎながらソワソワするのはトイレのサインです。
飼い主は、トイレをしつけるだけではなく、
犬の習性や排泄の時間帯もしっかり把握しなければなりません。
子犬のうちからしっかり覚えさせる事が大切!
犬が一番物事を覚えやすいと言われている時期は、生後3ヶ月~5ヶ月と言われています。
まだ子犬だから仕方ない…。
もう少し大人になってからしつけよう…。
と考えている人は多いと思いますが、犬は子犬のうちからしっかりと物事を覚え、
しっかりしつければ赤ちゃんでもトイレを失敗しなくなります。
トイレトレーニングだけでなく、「お座り」や「待て」も、
子犬を家族に迎えたその日から、しつけを始めると良いでしょう。
また、しつけを覚える期間は犬によって異なります。
その日に教えて完璧に覚える犬もいれば、数週間かけて完璧になる犬、
1ヶ月~数ヶ月繰り返しても覚えられない犬もいます。
犬の犬種、年齢、環境などで状況は変わってきますので、
「どうしてうちの犬はできないんだろう」
「ほかの犬はできてるのに」
と焦ってはいけません。
時間をかけてしっかり覚えてもらいましょう。
失敗しても、絶対に叱らないで!犬は「褒められて伸びる」
「褒められて伸びるタイプ」という言葉をよく耳にします。
犬は、「叱られたから覚えなきゃ!」とは考えません。
「褒められたから、また同じことをして褒めてもらおう!」と考えるのです。
トイレトレーニング中に失敗をしても、絶対に叱ってはいけません。
トイレを失敗した時にオシッコに顔を近づけて怒鳴るというしつけの
方法を聞いたことがありますが、そんな事は絶対にしてはいけません。
トイレをする事自体が悪いことだと勘違いして、飼い主さんに
隠れてトイレをするようになったり、便を隠さなきゃと、食べてしまったり
してしまいます。
また、叱られたことによる精神的ストレスから、
トイレを我慢して病気へ繋がってしまう可能性もあります。
また、犬によっては【叱られた】=【飼い主さんにかまってもらえた】と考える犬もいます。
ちょっとした勘違いから、トイレをしっかり覚えない原因にもなってしまいます。
しつけが思うようにいかず、怒りたくなる気持ちも分かりますが
失敗した時は怒らず、何も言わずに静かに片付けましょう。
成功した時には、笑顔で褒めてあげ、ご褒美におやつをあげてください。
褒められたことで「同じ事をすればまた褒めて貰える!」と学習し、
ご褒美のおやつを貰えることで犬はやる気を出します。
褒める時のポイントは
・撫でながら褒める
・なるべく高く、優しい声で褒める
・成功した直後の3秒以内に褒める
です。
「よくできたね~」「いいこだね~」と優しく褒めると犬は喜びます。
最高した直後3秒以内に褒めないと、
犬は何のことで褒められたか分からなくなってしまいますので、
成功した直後に褒める事が重要です。
3つのポイントを忘れずに、褒めてあげましょう。
ペットシートでトイレをさせる!基本のトイレトレーニング
まずは、先程紹介した「犬がトイレをしやすい時間帯(タイミング)」
・寝起き
・食後
・遊んだ後
を逃さないようにします。
子犬のうちは、成犬に比べてトイレの回数は倍以上です。
飼い主さんはまず、愛犬のトイレのタイミングを把握することが大切です。
犬は排泄の直前に床の匂いを嗅ぎながらくるくる回ります。
その時、飼い主さんは犬をペットシートの上へ移動させてください。
同時に、「ワン、ツー ワン、ツー」などと声をかけます。
トイレの時に毎回同じ掛け声をする事で、
「その掛け声があったらトイレをすればいいんだ!」と判断し、
掛け声をするだけでトイレをしてくれるようになることもあります。
ペットシートの上に犬を移動させ、トイレが終わったらすぐに褒めてあげましょう。
そしてご褒美のおやつをあげます。
これがトイレトレーニングの基本の流れです。
この基本さえマスターすれば大丈夫!
万が一失敗が続いても、叱ってはいけません。
犬は褒められることで、「また同じ事をして褒められたい!」と思う生き物です。
時間がかかっても良いので、焦らずゆっくり覚えてもらいましょう。
また、トイレを完璧に覚えるまでは、ペットシートがたくさん必要です。
犬は綺麗好きな動物ですので、ペットシートが汚れていると同じ場所に
トイレをしないこともあります。
ペットシートいっぱいにオシッコが溜まったら、なるべく早く新しいシーツに
交換しましょう。
ここでポイント!
【新しいペットシートに取り換える時、使用済のペットシートを新しいペットシートに
すりつけましょう】
犬はわずかな匂いも感知します。
自分のオシッコの匂いがついていれば、また同じ場所でオシッコをする可能性が高いので
完璧に場所を覚えるまではこの方法を活用してください。
そして、ペットシートの種類はなるべく決まった物を買いましょう。
最近のペットシートは、人間が過ごしやすいよう香り付きの物が増えています。
無臭のシーツから、いきなり香り付きの物に変えてしまうと犬が混乱し、
違う場所でトイレをしてしまう可能性がありますので、
ペットシートの種類はなるべく同じ物を購入しましょう。
決まった場所でトイレをしてもらうには?
基本のトイレトレーニングを続けても、すぐに覚えられる犬、
覚えられない犬と、犬にも個人差があります。
そんな時に試してみてほしい方法がいくつかあります。
■犬がトイレをしそうになったらおやつを見せてトイレの場所まで誘導する
犬が床をクンクンしたり、くるくる回りはじめたら、おやつでつって
ペットシートの場所まで誘導します。
ペットシートでトイレができたら、褒めてあげておやつをあげます。
■失敗した場所が、カーペットやマットなら すべて撤去(処分)する
自分のオシッコがついた所は、また同じ場所でする可能性が高いので、
処分できる物なら処分してしまいましょう。犬は絨毯やカーペット、玄関マットなどに
トイレをしてしまう事が多いです。それらを撤去することで、失敗が減る可能性もあります。
■失敗箇所が複数なら・・・
複数で失敗している場合、回数が多い場所はありませんか?
犬はだいたい同じ場所でトイレをする習性があるので、
複数の失敗場所のその中でも同じ場所に多く失敗しているなら、
逆にその場所にペットシートを敷き、トイレにしてしまいましょう。
また、トイレを完璧に覚えるまでは、サークルやケージの中で
過ごさせるのもおすすめです。
サークルの中には、ベッドやご飯のスペースも用意します。
そしてサークル内全体にペットシートを敷き詰めます。
犬は綺麗好きなので、寝床や食事スペース以外でトイレをします。
サークルの中でもトイレをしたら、褒めてあげてください。
何日か繰り替えすうちに、サークル内でも一定の場所にトイレをするはずです。
サークル内の生活でもそこがトイレだと、認識するのです。
完全にサークル内でも決まった場所にトイレをするようになったら、
トイレをする場所以外のペットシートを取り除きます。
そして、トイレが成功した後は、サークルの外に出してあげて自由な場所で
遊ばせましょう。
遊び終わったらサークルへ戻す、トイレが成功したらサークルから出して遊ばせるを
繰り返します。
数週間~1、2ヶ月これを繰り返し、サークル内の一定の場所にトイレをするようなら、
もうサークルは卒業して大丈夫です。
この方法は、子犬をお迎えしたその日から実行する方も多いです。
もしトイレを覚えてほしい犬が成犬の場合でも、サークルを用意し
この方法でトレーニングしてみてください。
トイレトレーニングは時間をかけて、ゆっくり教え込む
室内で犬を飼う場合、しつけの中でも一番重要と言ってもいいのが
トイレトレーニングです。
人間の都合だけでなく、犬の習性や本能も理解した上でトイレトレーニングを行えば
比較的スムーズにしつけられます。
また、犬には個人差があることを絶対に忘れてはいけません。
すぐに覚える犬、時間がかかる犬、様々です。
時間をかけてじっくり教え込んだ事は、犬も忘れにくいものです。
根気よくトイレトレーニングと向き合っていきましょう。