家の外で犬を飼っている方は、さぼどトイレに関して気にしない事が多いようですが、
室内で犬を飼う上で一番重要なしつけは、トイレトレーニングです。
早くトイレを覚えさせたい…
早く決まった場所でトイレをしてほしい…
と思う気持ちはとても分かりますが、焦っていては正しいしつけはできません。
犬にも個人差があります。
犬種、年齢、環境などで状況は変わってきますので、
「どうしてうちの犬はできないんだろう」
と焦ってはいけません。
時間をかけてしっかり覚えてもらいましょう。
トイレはどのくらいで覚える?
トイレを完璧に覚えるまでの期間はどのくらいなのでしょうか。
どのくらいでケージを卒業すればいいのでしょうか。
多くの方が疑問に思っていることでしょう。
正直に言うと、トイレを完璧に覚えるまでの期間というのはケースバイケースです。
先程も言ったように、犬種、年齢、環境などで状況は変わってきます。
平均するとトイレトレーニングに必要な期間は、
だいたい【1ヶ月前後】になります。
ペットショップなどで売られている子犬を見ると、
しつけなど一切されていなくても自分のガラスケースの中で
しっかりトイレシートの上でトイレをしている子もいます。
「ペットショップでトイレを失敗していなかったから」といって、
子犬を迎えてからトイレトレーニングが必要じゃないというのは大きな間違いです。
今までしっかりトイレを失敗しなかった犬でも、
場所や環境が変われば失敗することもあります。
子犬を迎えたら、0からトイレトレーニングを行ってください。
正しいしつけを行えば、1ヶ月もしないで完璧にトイレを覚える犬もいますが、
3~4ヶ月たってもなかなか覚えない犬もいます。
これは犬に原因があるのではなく、飼い主のしつけ方に原因があると思ってください。
早く覚えてもらいたいと思ってはNG!焦りは禁物
しつけをする上で肝心なことは、「焦らない」ことです。
早くトイレを覚えてもらいたい気持ちは分かります。
飼い主さんがしつけに必要以上に敏感になり、焦ってしまうと、
質の良いしつけができません。
気を張らずに、気長にしつけと向き合いましょう。
また、少しでも早く覚えてもらうポイントがいくつかあります。
・子犬のうちにしつけを始めること
・家族全員でしつけ方を統一すること
・叱らないこと
まだ子犬だからといってしつけを怠ってはいけません。
むしろ子犬の方が覚えが早いです。
また、家族でしつけの際にかける言葉などを統一すると良いでしょう。
犬は言葉を覚えます。
家族内でしつけの言葉が異なると、犬は混乱してしまうので注意しましょう。
失敗した時も叱らずに、成功した時に褒めるということを必ず守ってください。
このようなポイントをおさえながら正しいしつけを行えば、
トイレを短期間で覚えてくれます。
室内犬のトイレの配置場所。どこが一番いい?
あなたは犬のトイレを、家のどこに設置していますか?
人間が、ここにトイレを設置したい!と思ってペットシートを設置しても、
なかなかその場所にトイレをしてくれない、ということはありましたか?
それはトイレの設置場所に問題があるかもしれません。
人間も同じですが、犬がトイレをしている時は無防備な状態なので、
落ち着いて用を足したいはずです。
あまり人目がなく落ち着いてできる場所が好ましいです。
たとえば、リビングやドア付近は人が行き来しやすいので、
もしトイレをしている時に誰かが通ると、ビックリしてトイレを中断してしまい、
便秘につながったり、他のところでトイレをするといった行動に出てしまう
可能性があります。
リビングやドア付近や人が行き来しやすい場所は避けましょう。
洗面所はどうでしょう。
リビングやドア付近に比べると人の行き来は少ないはずです。
また、犬の寝床からも離れているので良さそうです。
リビングはリビングでも、ドアから離れた壁の方なら良いでしょう。
壁際にトイレを設置する際の注意点は、【壁にピッタリくっつけすぎないこと】です。
犬はトイレ前にくるくる回る習性がありますので、
壁が近すぎるとトイレがしずらい事もあります。
壁際にトイレを設置する際は、壁から数十センチほど離して設置してください。
オスの場合、足をあげて壁にオシッコを引っ掛けてしまうこともありますので、
オスの場合はL字型のトイレをおすすめします。
このように、トイレの設置場所もとても重要になってきます。
犬の気持ちも考え、落ち着いてトイレができそうな場所を選んでください。
設置した場所にきちんトイレをしてくれない時の対処法
トイレの設置場所が決まっても、
きちんとその場所でトイレをしてくれないという場合の対処方を紹介します。
設置場所を変えたとたんにトイレを失敗するのであれば、
その場所が犬に合っていなかったということになります。
まず初めに試してほしい事は、「トイレの位置を変更する」ことです。
犬にもそれぞれ性格があり、好みもあります。
「前回の場所よりいい」と判断し、きちんと新しい場所で
トイレをしてくれることもあります。
犬がトイレを失敗する時、だいたい同じ場所で失敗しませんか?
1度失敗したところをトイレだと思ってしまう犬が多いので、
失敗したところにあえてペットシートを置き、
一旦その場所をトイレにしてしまいましょう。
そして、犬が気付かない程度の距離(数センチ)ずつ、ペットシーツを移動しましょう。
また、いきなり遠くの場所に変更すると犬が混乱し、
トイレを失敗する可能性がありますので、
【毎日数センチずつ移動していく】方法がおすすめです。
毎日地道に移動し、希望の場所へとずらしていってください。
犬のトイレ問題は、根気よく長期間かけてしつけよう!
室内で愛犬と暮らすにあたって一番重要となるトイレトレーニング。
人間にとっては、臭いなどの関係から「早く覚えてもらいたい!」と焦りがち。
早く覚えてもらおうという考えはまず捨てて、焦らず根気よくしつけることが大切です。
飼い主のしつけ方ひとつで、犬との暮らし方も変わってきます。
犬の失敗はの原因は、しつける側に原因があります。
快適に、楽しく犬と暮らすためにも、トイレに関するしつけ方を
見つめ直してみてはいかがでしょうか。