夏のレジャーシーズン、恒例のお出かけスポットといえば海水浴ですよね!
愛犬の犬かきをする姿を見てみたいという飼い主さんも多いでしょう。犬によっては上手に泳ぐことができる子と
本当に犬なの?と疑いたくなるほどのかなづちな泳ぎを見せてくれる子と、泳ぎの得意、不得意には個体差があります。
しかしほとんどの犬は、泳げる泳げないに関わらず、日常とは違った解放感のある自然の海と、
刺激たっぷりの環境に大はしゃぎで喜びます。
今回は、海水浴へお出かけをする上で、犬も人間も安心して楽しむための注意点と必要な持ち物を紹介します。
犬と海水浴へ行く際の注意点は?
犬連れOKの場所であるか確認をする
犬を連れて海水浴へ行く際にまず確認しておきたいのは、
お出かけする海水浴場が犬連れ可能かどうかです。海水浴場によっては終日犬連れNGのところがあります。
犬連れ可能な時間帯を確認する
また、時間帯によって犬連れNGなどの決まりを設けているところもあるので、
犬連れ可能な時間帯も確認しておきましょう。
熱中症に注意する
街中での散歩とは違い、海水浴場は犬にとって暑さを体にダイレクトに受ける環境です。
体高が低い犬にとって、真夏の海水浴場にある焼けた砂から受ける熱は息ができないほど熱く、
また日陰も少ないため体温が上がりやすく、熱中症になってしまう危険があります。
海水浴場における犬の熱中症を防ぐ対策としては、夏場なら日中は避けて午前中や夕方、
季節を選ぶのであれば春先や秋口に、お出掛けをするとよいでしょう。
また車中で犬を待機をさせる場合の熱中症にも、くれぐれも気をつけてください。
火傷に注意
夏場の海水浴場の足元の砂は高温で、犬が足裏を火傷をしてしまいます。
犬は人間の1/5程度しか痛みを感じることができないので、痛いと犬が気がついたころには、
大火傷になっていることもあります。日ごろアスファルトの上を散歩させるときも同じですが、
犬を歩かせる前に飼い主が地面を手のひらで触ってみて、歩かせても安全な温度であるかを確認しましょう。
海水を飲んで遊ぶ子は脱水症状と下痢に注意する
海水浴場での遊びに夢中になって、水を飲むことを忘れてしまう犬は多いです。
暑い中での遊びは体力も消耗するので、飼い主が定期的に水分補給をしてあげるようにしましょう。
よく海の中で遊びながら海水を飲む犬がいますが、海水を飲んだから水分補給をしなくても大丈夫と
いうのは間違いです。海水に含まれる強い塩分の影響で下痢を起こし、下痢が続くと脱水状態に陥ります。
また犬はあまり汗をかかないので、塩分をほとんど必要としません。塩分濃度の高い海水を飲むんでしまうと、
心臓などの臓器にも負担をかけてしまうことになります。
海水は飲まさないように気をつけて、こまめに真水を飲ませましょう。
低体温症に注意する
海水で体全体が濡れることで急激に体温が低下し、低体温症の症状がみられることがあります。
口の中やまぶたの粘膜が白くなって、体の震えがみられる場合は毛布などで体をくるんで動物病院で診てもらいましょう。
子犬や老犬の場合は特に注意して、低体温症になっていないか様子を見てあげてください。
拾い食いや危険物の誤飲に注意する
海水浴場には犬にとって魅力的であるバーベキューの残りや、焼き鳥の串などが落ちている事があります。
そのようなものを拾い食いをしてしまうと、お腹をこわして下痢をしたり、
串がのどに刺さってしまったりという事故を招きます。
犬から常に目を離さないようにして、拾い食いや誤飲を防ぎましょう。
犬から目を離す場合は、いったんハウスに入れて待機をさせてください。
他のお客さんとのトラブルに注意する
海水浴場にはたくさんの人、そして犬や他の動物もいることでしょう。
トラブルを起こさずに、お互いが気持ちよく過ごすためにも、皆がマナーを守る必要があります。
犬連れであればリードを絶対に離さない、犬をフリーの状態にしないことです。また排せつ物の処理もしっかりとしましょう。
残念ながら飼い主さんのマナーが悪いために、犬連れ禁止になった公園やレジャー施設がたくさん存在しています。
そのようなことにならないように、公共の場ではマナーと節度を持って、犬とのお出かけを楽しんでください。
犬と海水浴へ行く際の必需品は?
首輪とリード
海水浴場では他の人や犬に迷惑をかけないように、首輪とリードを常にして手を放さないようにしましょう。
排せつ物処理袋と洗浄水
犬の排泄物は持って帰る、汚れたところは水で流すのがマナーです。
ライフジャケット
海の場所によっては、波が荒かったり流れがきつかったりするので、
泳ぎが得意な犬でも念のためライフジャケットを着用させるか、浅瀬のみで遊ばせるようにしましょう。
飲み水と器
定期的に水分補給をするための、飲み水と器は用意して置いておくだけではなく、
飼い主が積極的に飲ませるようにしましょう。遊びに夢中でなかなか飲んでくれない場合は、
少し犬用ミルクをまぜるなどするとよいです。
おやつ
遊びに夢中で犬の静止が効かない場合や、体力を消耗して低血糖をおこさないためにも、
おやつを用意して置くとよいでしょう。
目薬
海水が目に入ったり、砂が入ったりすると目が赤くなって炎症をおこしたり、
犬が目を掻いて傷つけてしまったりすることがあります。定期的に目薬で目を洗浄してあげてください。
目薬は市販のものありますが、前もって動物病院で処方してもらってもよいでしょう。
耳洗浄液
目と同様に耳の中に海水や異物が入ることで、炎症をおこしたりかゆみが出ることもあります。
海で遊んだあとには耳洗浄液で耳の中を洗うなどの対策をするとよいでしょう。
吸水タオル
海から上がったとき、海水を洗い流したときに素早く水気を吸収してくれるタオルで体を拭いてあげると、
低体温症も防ぐことができます。犬用の給水タオルもありますが、洗車用や女性用の髪の毛専用タオルも
吸水性が高い上に安価でおすすめです。
犬の体を洗う水とドライヤー
海水浴場によって犬のシャンプースペースがあったりもしますが、ほとんどありませんのでその場で
サッと海水を洗い流せるように、タンクに水を用意しておいて、電池式かシガーソケットの電源で動く
ドライヤーで毛を乾かしてあげてください。海水が犬の体についたままにしておくと、
皮膚が塩分で炎症をおこしてかゆみが出たり、被毛も傷んで、毛切れをおこしやすくなります。
バリケンや犬用テントなどのハウス
子犬は特に海水浴場での遊びに夢中になって、フラフラになるまで遊んでしまいます。
定期的に休息を取らせることができるように、家で使っているバリケンなどのハウスや、
犬用テントの下に、いつも使っているベッドを置いて休憩させましょう。
持ち物と注意点を確認したら愛犬と海へお出かけしよう!
今回は犬を海水浴へ連れて行く際の、注意事項と持ち物を紹介しました。
愛犬とのお出かけで事故やトラブルがなく楽しく過ごせるように、前もって確認事項や注意事項、
持ち物をチェックしておきましょう。犬連れで遊ぶことのできる施設がこの先増えていくように、
マナーを守って愛犬とのお出かけを楽しんでくださいね。