食事

犬がえんどう豆・インゲン豆を食べるのは安全?危険?

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愛犬と一緒に生活をしていると、飼い主が食事時に自分の食べているものを

与えてしまったり、犬が横からつまみ食いをしてしまうなど、

犬が人間の食べ物を食べてしまうケースってよくありますよね。

また最近では、犬の健康を気遣い、飼い主が手作りのごはんを作ってあげたり、

市販のドッグフードにも野菜の成分が配合されていたりと、ペットフードのバリエーションは

どんどん多様化しています。

 

確かに、一部の野菜には犬の健康を助けるビタミン類が含まれています。

よく行くドッグカフェでも、犬に野菜を与えている飼い主さんはよく見かけます。

お話を聞くと、「ドッグフードのみを与えるよりも毛並みが良い。」

「レタスをたまに与えると、お通じが良くなる。」といった声が挙がりました。

 

そのなかで、えんどう豆やインゲン豆には、犬の皮膚や粘膜の健康を維持し、

ホルモンや免疫抗体、血液を作る助けとなる栄養素が含まれています。

今日は、えんどう豆やインゲン豆(さやえんどう)などのマメ科の

野菜を食べるメリットや、食べてはいけないデメリットをご紹介します!

ぜひ愛犬の健康管理にお役立てくださいね!

 

えんどう豆やインゲン豆(さやいんげん)を食べるメリット

先ほどお伝えした通り、えんどう豆やインゲン豆(さやえんどう)には、

皮膚や粘膜の健康を維持し、ホルモンや免疫抗体、血液の生成を助けます。

その他にも、たんぱく質や食物繊維など、犬の健康を助ける成分が入っています。

ここで、成分をチェックしてみましょう!

 

1.たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素の一つであり、生命維持に特に大切な栄養素です。

血液や筋肉を作る主な成分で、身体を動かすエネルギー源にもなります。

 

2.食物繊維

食物繊維は、腸内環境を整える作用があります。

人間も、お通じ改善に食物繊維を摂ったりしますよね?

食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出するはたらきがあります。

 

3.炭水化物

炭水化物は、身体の中でエネルギー源として利用され、使われなかった分は体脂肪として

蓄えられます。これも、人間も犬も同じですね!

 

4.ナイアシン

ナイアシンはビタミンB群の一種で、糖質・脂質・たんぱく質からエネルギーを

作る助けをします。また、皮膚や粘膜の維持にもかかわる成分です。

 

5.パントテン酸

パントテン酸は、たんぱく質の代謝とエネルギーを創り出すのに、

必要不可欠な酵素を補助するはたらきがあります。

また、コレステロールやホルモン、免疫抗体を作り出すのを助け、皮膚や粘膜を健やかに保ちます。

 

6.葉酸

葉酸も、ナイアシンと同じくビタミンB群の一種で、たんぱく質や細胞を作るときに

重要な栄養素です。そして、ビタミンB12と協力して、血液を作ります。

 

マメ科は、食べることにデメリットもあります!

マメ科の野菜は犬によってメリットもありますが、逆にデメリットもあります。

特に、生のえんどう豆やインゲン豆(さやえんどう)には、犬の健康を害する成分もあります。

 

1.マメ科の野菜は消化しにくい

えんどう豆やインゲン豆(さやいんげん)に含まれている「トリプシン・インヒビター」という成分を

犬が消化するのには、人間の何倍もの時間がかかることが分かっています。

消化に時間がかかるということは、それだけ消化器官の負担も大きくなり、

大量に食べさせると消化不良になることがあります。

「トリプシン・インヒビター」は、加熱・発酵・熟成のどれかをすることで、

効果が無くなりますので、犬に与える際には、加熱を忘れずに!

同じマメ科の大豆では、豆腐や納豆(発酵させたもの)を与えているという例もあります。

 

2.アレルギーの危険性がある

マメ科の野菜には、アレルギーが存在します。

犬も人間と同じように、生まれつきアレルギーを持っていたり、

生まれてからの食生活などで後発的にアレルギーになってしまうことがあります。

マメ科の野菜を初めて食べさせる際は、少量から与え、

愛犬の様子をしっかり観察してあげましょう!

消化不良を起こすと、下痢・嘔吐などの症状が出ます。

最悪の場合は、中毒症状を引き起こすこともあるので注意が必要です。

 

マメ科は生ではNG!しっかり茹でて食べやすさにも工夫を

生のえんどう豆やインゲン豆(さやえんどう)を犬に与えるのは絶対にNGです!

デメリットでも紹介した「トリプシン・インヒビター」は、消化を妨げ、

消化不良の原因になりますので、茹でて加熱したものを、

しっかりと冷ましてから食べさせてあげましょう。

また、えんどう豆やインゲン豆(さやえんどう)の薄皮の部分は、

特に消化しにくい部分なので、取り除いてから与えたほうが、お腹にはやさしいです。

そして、豆類は誤嚥の危険性もあるので、犬が食べやすいように細かく砕いたり、

すりつぶしたりして、犬が食べやすいように工夫をしましょう。

 

犬の栄養はドッグフードで十分摂取できます!

愛犬を大切に思う飼い主さんが、「安全な食べ物を愛犬に与えたい。」

「身体に良い野菜も食べてもらいたい。」と思うのは当然のことです。

しかし、行き過ぎた愛情で愛犬が消化不良や下痢を起こしてしまったら…どうでしょうか?

犬の祖先のオオカミは野菜を絶対に食べませんよね。

その子孫ともいえる犬も同様、野菜を食べることのできない身体の作りになっています。

しかし、人間との共存の歴史の中で、犬たちの身体は進化し、

さまざまな栄養素が必要になってきたと考えられます。

その証拠に、最近のドッグフードの成分表には、

肉だけでは摂取出来ない沢山のビタミンやミネラル類が配合されています。

犬にとって適切な栄養素が含まれているドッグフードを適切に食べさせていれば、

野菜を与える必要はなく、栄養不足になることはないと思います。

 

それでも、愛犬を大切に思う飼い主さんが、手作りごはんや野菜を与えることは決して悪いことではありません。

犬にとって良いこと・悪いことをしっかり考慮したうえで、

たっぷりの愛情を愛犬に注いであげてくださいね。

 

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