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犬がくるみを食べた!ナッツ類の危険性は?愛犬のために知っておこう

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くるみは栄養価がとても高く、貴重な栄養素が含まれています。

その代表的なものとして、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などがあります。

これらの成分は、人にも犬にも必要なものです。

 

そのオメガ3やオメガ6以外の、くるみに含まれる他の成分は、

どのようなものがあるのでしょうか?

果たして、くるみは愛犬に与えてもよい食べ物なのか、

与えないほうがよいのか、他のナッツ類と合わせてご紹介していきます。

 

くるみは犬に食べさせても本当に安全な食べ物?

くるみに含まれる、このオメガ3やオメガ6に関しては、

人も、犬も体内で生成することができないため、積極的に摂取したいものではあります。

他にもこんな栄養素が含まれています。

 

たんぱく質・食物繊維・ビタミンA・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK

葉酸・カルシウム・鉄分・リン・マグネシウムカリウム・亜鉛など栄養満点です。

ナッツ類の中でもくるみは特に栄養価が高いのです。

 

しかし栄養価が高いとはいえ、実は、犬にもよいわけではないのです。

少し食べたくらいで問題はありませんが、あえて犬にくるみを与える必要はありません。

 

くるみは消化の悪い食べ物で、犬の内臓に負担がかかります。

消化不良で下痢や嘔吐の症状を引き起こす可能性があります。

また、リンも気になる成分で、尿結石の原因になるおそれがあります。

 

さらに、くるみは脂肪分が非常に多く、

少量でもカロリーが高いため注意が必要です。(くるみのカロリーは10gあたり67kカロリー)

例えば2キロの犬がくるみを4~5粒食べただけで、

1日の総摂取カロリーに相当することになるのです。

カロリーの過剰摂取は、犬の内臓に大きな負担をかけるので、注意が必要になります。

 

愛犬の健康のために積極的に与えたい栄養素!

ドッグフードは栄養バランスを考えて作られているので、

日頃、気をつけて何かをプラスする必要はありません。

時々、オメガ3とオメガ6を与える程度でよいでしょう。

 

オメガ3とオメガ6の働きと効果について簡単にご説明します。

 

・オメガ3脂肪酸

DHAやEPA、αリノレン酸が含まれています。

善玉コレステロールを増やす働きがあり、アレルギーの抑制にも効果を発揮します。

血圧を下げ、血液をさらさらにする効果も高く、血栓ができる危険性も低くなります。

 

・オメガ6脂肪酸

この成分が体内で不足してくると、成長の遅れや皮膚炎の症状が悪化、

感染症にかかりやすくなるなどの症状が起こります。

 

重ねてお伝えしますが、オメガ3とオメガ6は体内で生成できないため、

日頃から適量を摂取するのがよいでしょう。

これらは、くるみからでなくても摂取できます。今、愛犬家の間で話題になっている、

サーモンオイルという商品をご紹介します。

 

サーモンオイルにはオメガ3、オメガ6とさらにオメガ9が豊富に含まれています。

(オメガ9は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあります)

 

さらさらのオイルなので、

少量をドッグフードにかけてあげるだけです。

時々適量を与える程度で十分です。毎日与える必要はありません。

カロリーオーバーにならないよう、与え過ぎには気をつけて下さい。

 

くるみ以外のナッツ類の安全性は?絶対与えてはいけないものも!

他のナッツ類についても少しご紹介しておきます。

 

・へーゼルナッツ

中毒成分はありません。消化に悪いので下痢の心配があります。

 

・カシューナッツ

中毒成分はありません。

焙煎したものを少し食べたくらいでは問題はありませんが、

消化には悪いので下痢の心配もあります。

 

・ピーナッツ

中毒成分はありませんがくるみと同様、消化に悪く下痢や嘔吐の原因になります。

おつまみなどとして味付けをした加工品が多く、その場合は塩分などの心配もあります。

 

・アーモンド

中毒成分はありませんが、アーモンドは硬いため、

消化不良を起こしやすく下痢や嘔吐の原因になります。

そのまま飲み込んでしまうと、腸閉塞の危険性もあります。

 

・マカダミアナッツ

マカダミアナッツ中毒を引き起こす可能性があります。

中毒を引き起こす原因は、はっきりわかっていないようです。

きつい胃もたれを引き起こすこともあるようです。

 

・ピスタチオ

中毒成分はありません。脂肪分が多いため、胃への負担が心配です。

 

・ピーカンナッツ

ジュグロンという毒の毒性があります。

胃腸障害を引き起こす可能性があります。

 

ナッツ類の危険な中毒症状としては、下痢や嘔吐の他にも、

発熱、元気がなくなる、食欲不振や、

けいれん、ひきつけなどの重篤な症状を引き起こすことがあります。

 

中毒症状は、ナッツ摂取後、12時間以内に起こるケースが多いようです。

最悪の場合、腎不全を引き起こし命を落とすこともあります。

中毒性のあるナッツを犬が食べてしまった場合は、

症状が出ていなくても、早めに獣医師さんに診てもらって下さい。

 

中毒性のないナッツの場合は、食べた量が少量の時は、

犬の体調や行動に変化がないか、気をつけて観察しておいて下さい。

少しでも気になることがある場合は、念のため、病院に行くことをおすすめします。

 

くるみやナッツ類の危険性についてお話しさせていただきました。

人が普通に食べているものでも、犬にとって危険なものはたくさんあります。

大切な愛犬のために、気を付けたいものですね。

 

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