犬も人間同様に、ダイエットをする時代となってきました。
番犬として庭や軒先で飼育されることが多かったひと昔前とは違い、現在は多くの犬が家の中で飼われていて
夕食時に家族と並んで犬も一緒に食卓を囲むなどという話も聞きます。
人の食事は与えていないにしても、ドッグフードやおやつの原材料は昔に比べて良質で内容も充実しており
犬が健康的に生命維持をすることができる時代になりました。
しかしながら、昔と比べて犬の運動量が増えているわけでもなく、
明らかに現代の犬は栄養やカロリーの過剰摂取に陥っており、その結果肥満や糖尿病を患う犬が増えています。
犬のダイエットの方法は?
では犬をダイエットさせたい場合、どのようにすればよいのでしょうか?
まずは犬に必要なカロリーの計算をして、1日に摂取する量を制限することです。
普段あげているドッグフードの量を減らし、おやつを一切あげない、運動量を増やす。
これさえできれば確実に犬のダイエットは成功します。
しかしながら、このダイエット方法をやり遂げるのはかなりの困難と言えるでしょう。
なぜなら人は自分のことですら、このように自己管理ができる人は少なく、
ましては子供の様に可愛いがっている犬が、お腹を空かせている様に気持ちが耐えられないからです。
犬も飼い主さんも、なるべくストレスが少なくダイエットができる方法は、
ドッグフードやおやつの量を減らした分の、かさを増すことや栄養の補助をしてくれる代替食品の有効利用です。
犬の代替ダイエットにこんにゃくは有効か?
人間のダイエット食として注目されているこんにゃくは、犬にも使えるのでしょうか?
答えは、使えます。ただし犬に与える上で、いくつかの注意点があります。
こんにゃくの成分はほとんどが水分と食物繊維で、成分上は低カロリーでありダイエット食として適していて
犬に与えても何も問題はありません。ただこんにゃくに含まれるグルコマンナンという水溶性食物繊維は、
腸をきれいに掃除してくれる作用がありますが、過剰に摂取するとかえって消化不良を起こしたり、
食べ過ぎて下痢になったりすることもあります。それからこんにゃくはのどに詰まりやすいので、
犬に与える際には細かく刻むなどの注意が必要で、与える量にも気を遣う必要があります。
こんにゃくを犬に与えるのは構わないけれども、注意が必要な食材といえます。
こんにゃくゼリーやしらたきは?
ではこんにゃくと同類のこんにゃくゼリーやしらたきも、犬に与えることができるのでしょうか?
人用のダイエットフードであるこんにゃくゼリーは、甘味料か含まれていて、
犬には糖分が多すぎるのでダイエット食としては向きません。
また形状も犬ののどに詰まりやすい大きさと形なので、犬に与えるのはやめておきましょう。
しらたきは形状がこんにゃくと違いのどに詰まらせてしまう心配は少ないですが、
内容はこんにゃくそのもので、与える上で注意が必要です。
犬のダイエットの代替食として、流行りのこんにゃくだけに頼るのではなく、ほかの食材も見てみましょう。
こんにゃく以外に犬のダイエットに使える食材は?
大豆類
大豆から作られる豆腐やおからは、豊富な動物性たんぱく質を含み消化もよいので、
優秀なダイエット食と言えます。ただマグネシウムとリンを多く含むので、
ストラバイト結石の犬には与えないようにしましょう。また大豆アレルギーを持っている犬もいるので注意してください。
ごぼうなどの野菜類
ビタミンやミネラルを多く含む野菜類を、ドッグフードやおやつを減らした分のかさを増やすために与えるのは
ダイエットに有効です。特にごぼうには抗酸化作用があり、ミネラルや食物繊維も豊富で栄養満点な食材です。
皮にも栄養がたっぷりとあるので皮ごと細かく刻み、食べやすいように湯がいてあく抜きをしてから、
ドッグフードにトッピングをするとよいでしょう。
キノコ類
キノコ類は低カロリーながら豊富な食物繊維、ビタミン、カルシウムなどの栄養を含んでいます。
コレステロール値を下げたり血糖値も抑えてくれたりするので、ダイエット食としておすすめです。
食物繊維が豊富な分犬にとっては消化をしにくい食材なので、
食べやすいように細かく刻んで、火を通してから与えてください。
海藻類
ミネラルやビタミンが豊富な海藻類も、皮膚や被毛を健康に保つことができ
犬におすすめのダイエット食です。塩分が多いのであらかじめ湯通しして塩分を抜き、
細かく切って与えるようにしましょう。
犬のダイエットに使える食材はこんにゃく以外にも豊富にある!
今回は犬のダイエットにもこんにゃくは使えるのか、他に使える食材があるのかを検証しました。
犬のダイエットは私を含め、最近の飼い主さんの共通の悩みかと思います。
人間には容易に使えるダイエット食でも、犬には問題があることも多いです。
単に人間のダイエットで流行りの食材だからと、犬にも与えるのではなく、きちんと犬に対しての効能や容量
アレルギーの有無などを考慮しながら与えるようにしてくださいね。
犬に食事の楽しさを味わってもらいながら、ストレスの少ないダイエットをさせてあげましょう。