食事

犬はいちじくを食べてはいけないの?食べてしまった時の対処法とは

投稿日:

みずみずしく甘くて美味しい、いちじく。

美容や健康に良いとされ、古来「不老不死の果物」として人に親しまれてきました。

旬である夏から秋にかけて食べたくなる方も多いのではないでしょうか。

 

人には良い効能を持ついちじくですが、犬には避けた方が良いものです。

いちじくには毒性の強い成分が含まれていて、アレルギーを持つ犬が多いと言われています。

中には、いちじくにアレルギーのない犬もいますが、

体調が悪いと中毒症状が出てしまうこともあるため避けた方が無難です。

とくに、抵抗力のない子犬や高齢の犬は注意が必要です。

 

しかし、犬はいちじくを食べてはいけないものとは思っていません。

美味しそうに食べる飼い主さんをみて、食べようとする犬もいるでしょう。

もし、愛犬がいちじくを誤って食べてしまった時はどうしたらいいのでしょう。

愛犬のために飼い主である私たちが、いちじくを食べてはいけない理由、

誤って食べてしまった時に出る症状や対処法を知っておきましょう。

 

今回は、犬が食べられないいちじくの変わりに、食べても大丈夫な果物も合わせて紹介します。

 

いちじくの中毒症状とは?犬にいちじくが危険と言われる理由

【犬がいちじくを食べたときにみられる症状】

嘔吐

下痢

大量のよだれ

口内炎による食欲不振や脱水症状

目の充血

蕁麻疹

 

【脱水症状】

呼吸が荒い

落ち着きのなさやぐったりしている

歯茎の乾きや口の中のねばつき

尿が濃いまたは少ない

皮膚の弾力がなくなる

痙攣

 

【上記の症状から重症になると】

意識がなくなり、呼吸が浅くなり、痙攣が起きることもあります。

飼い主さんにはあまり害がないはずのいちじくが、なぜ犬にとって危険なのでしょうか。

いちじくに含まれる、犬に危険となる物質をみていきましょう。

 

危険物質①フィシン

いちじくの樹にはカミキリムシなどの害虫が寄ってきます。

害虫から実を守るためフィシンと呼ばれるタンパク分解酵素を分泌します。

主にいちじくの実、葉、茎から出る白い汁に多く含まれます。

この酵素は私たちにとっては消化を助けてくれる効果がありますが、

時に刺激がつよくかゆみやかぶれを引き起こすこともあります。フィシンは、犬には特に刺激が強いため

口の粘膜を刺激して大量によだれが出たり、口内炎となって口の中が痛くて飲食が出来なくなったりします。

 

危険物質②ソラレン

いちじくは光を吸収するため光毒性物質と言われるソラレンを分泌します。

主にいちじくの葉や茎に含まれています。私たちにとっては、紫外線が吸収しやすくなるため日焼けしたり

しみやそばかすが出来る原因となります。ソラレンは犬に、下痢や嘔吐などの中毒症状を起こしてしまう物質です。

 

危険物質③ペクチン

いちじくに含まれる食物繊維で、私たちに整腸作用をもたらしてくれます。

ペクチンは犬に、比較的優しい食物繊維ではあります。

しかし、私たちより体の小さな犬にとっては下痢を起こすリスクも高いので避けましょう。

 

危険物質④樹液

いちじくは、ベタベタしてゴムの成分に近い樹液を含んでいます。

天然ゴムに触れるとアレルギー症状を起こしてしまうラテックスアレルギー。

ときどき人にみられますが、犬にもみられることがあります。

ラテックスアレルギーがあると、いちじくなどのフルーツを食べて発症することがあるので注意が必要です。

 

誤っていちじくを食べてしまったらどうする?正しい対処法とは

いちじくは避けた方が良い果物です。生でも、ドライでも同じです。

愛犬がいちじくを食べてしまわないように、飼い主さんが十分に注意してあげましょう。

 

飼い主さんがいちじくを食べたあと、

犬が誤って触れてしまわないように、犬の手の届かない場所へ後片付けをします。

犬に触る前には、しっかり手を洗ってください。

 

それでも誤って犬がいちじくを食べてしっまたら、

先ほどの症状が少しでもみられる場合は、すぐに処置が必要となります。早急に動物病院へつれて行ってください。

その際、「犬の症状」「いつ」「どれくらいの量」「どんないちじくを食べたか」を獣医さんに伝えましょう。

症状がみられない場合は、動物病院に電話をして指示をもらうか、少しでも心配があれば動物病院へ行きましょう。

 

中毒症状は、いちじくを食べてしまってから数日後に出ることもあります。

犬は、自ら症状を訴えられません。しばらくは注意して観察しましょう。

 

犬が食べても大丈夫な果物と食べてはいけない果物

【いちじくのほかに避けた方が良い果物】

ぶどう、マスカット

プルーン

ザクロ

アボカド

柑橘系の外皮

犬に有害な症状が出やすいため避けてください。

 

【注意しながら食べても良い果物】

キウイ

マンゴー

さくらんぼ

パイナップル

みかんやグレープフルーツなどの柑橘系

種や皮をしっかり取り除いて与えてください。

 

【食べても大丈夫な果物】

いちご

バナナ

りんご

スイカ

果物は糖分を多く含んでいるので与えすぎには注意してください。

 

普段、私たちの身近にある果物ですが、犬にとっては毒になってしまうこともあります。

飼い主である私たちが、犬が食べても良い果物と悪い果物を知っておき、愛犬の健康を守ってあげたいですね。

 

残念ながら、犬がいちじくを食べることは出来ませんが、

犬が食べても大丈夫な果物もあるので一緒に楽しんでくださいね。参考にして頂けると嬉しいです。

 

-食事

Copyright© オールインわん , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.