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犬がエビを食べた!アレルギーは大丈夫?危険な成分を知ろう

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犬に絶対に与えてはいけない食べ物には、どんなものがあるかご存知ですか?

代表的なものは知っていても、詳しくはご存知ない方も多いのではないでしょうか。

例えば、タマネギやチョコレートを犬に与えてはいけない、ということは犬を飼っている方なら、

みなさんご存知のはず。しかしその他にも、犬が食べてはいけない食べ物はたくさんあります。

 

特に、重篤な中毒を起こしてしまう危険性がある食べ物については、

飼い主さんがしっかり把握しておかなければなりません。

 

タマネギやチョコレートと同じくらい危険で、絶対に犬に食べさせてはいけないもの、

それは生のエビです。

驚くことに、生エビの危険性については、意外と知られていないようですね。

エビの成分の何が危険なのか、愛犬の命にも関わることですので、しっかり覚えておいて下さい。

では、どういう症状が起きるのかお伝えします。

 

エビの危険性にも関係するビタミンB1と他のビタミンについて

犬にとってビタミンは、体の調子を整えるための大切な栄養素です。

ビタミンは全部で13種類がありますが、全て犬に必要なわけではありません。

 

犬に必要なビタミン類は、

・ビタミンB1

・ビタミンB2

・ビタミンB6

・葉酸

などがあります。

 

反対に与えすぎには注意が必要なビタミン類は、

・ビタミンA

・ビタミンE

・ビタミンD

・ビタミンK

などがあります。

 

犬に必要なビタミンB1は水溶性のため、あまり体内にためておくことができません。

しかしビタミンB1は、犬の脳や神経系の働きに必要なものです。

日頃から適量を摂取しなければなりません。

 

※ドッグフードにはバランスを考えてビタミン類が入っているので、

毎日ドッグフードを食べている子は、特にプラスして与える必要はありません。

 

どうして犬は生のエビを食べてはいけないの?

日本人はとてもエビ好きですね。

殻をむく手間がかからない冷凍のエビなどは、大量に消費されています。

いつも日本のご家庭の食卓で見られるポピュラーな食べ物です。

そんな、当たり前に人が食べるものが、犬にとって安全とは限りません。

 

それでは、なぜ犬がエビを食べてはいけないのでしょうか。

特に生のエビには注意が必要で、生のエビには〔チアミナーゼ〕という酵素が含まれています。

このチアミナーゼ酵素は、犬の体内に入ると体の中にあるビタミンB1を壊す働きを持っています。

そのため、生のエビをたくさん摂取すると、チアミナーゼが大量に体内に送り込まれて、

酵素の働きで、ビタミンB1を壊していくのです。

 

その結果、ビタミンB1欠乏症という症状を引き起こしてしまいます。

※ビタミンB1欠乏症は別名、チアミン欠乏症とも呼ばれています。

 

ビタミンB1欠乏症には、どんな症状が現れるのでしょうか?

・食欲の低下

・ふらつき

・元気がなくなる

・嘔吐、下痢

・痙攣

・神経系の障害

などがあります。

 

摂取量によって、痙攣や神経系の障害など、重篤な症状が現れる場合があります。

 

神経系の障害はビタミンB1の欠乏により、

神経組織が栄養不足のようになってしまい、歩行障害や視力障害が起こったり、

最悪の場合は、命を落としてしまう可能性もあるのです。

生のエビを食べてしまわないように、細心の注意が必要です。

 

火を通したエビなら食べても大丈夫?

加熱したエビの身の場合は、ごく少量でしたら大きな問題はないかもしれませんが、

食べさせない方がよいでしょう。

エビは身だけでなく、殻や尻尾もアレルギーを起こしやすい食べ物の1つです。

人でもエビのアレルギーを持っている方がいらっしゃいますね。

 

エビにはたんぱく質の一種、〔トロポミオシン〕という成分も含まれています。

このたんぱく質は、加熱しても完全になくならず、

アレルゲンとなり、アレルギーを引き起こす可能性があるのです。たとえ少量の摂取でも同じです。

 

もともと犬には、甲殻類を消化する機能が備わっていないのです。

消化不良を起こして下痢になることもありますので、あえて食べさせる必要は全くありません。

もし愛犬がエビを食べてしまったら、生のエビの場合は、特に体調に変化がなさそうでも、

念のため、早めに獣医師さんに診てもらった方がよいでしょう。

 

加熱したエビの場合は、食べた量にもよりますが、

愛犬の様子を見て、少しでも気になることがあれば、すぐに病院に連れて行きましょう。

また、生のイカに関しても、生のエビと同様の注意が必要です。

最後に、犬に与えてはいけない食べ物を少しご紹介します。

 

〔絶対に食べてはいけないもの〕

生のエビ・イカ・タマネギ・ねぎ・ニラ・レーズン・らっきょう・にんにく

チョコレート・ココア・アボカド・ぶどう・イチジク・アルコール

 

〔大量に食べると危険な食べ物〕

ソーセージ、ハムなどの加工品・生卵の白身・大豆

 

〔おなかを壊すなど、気をつける食材〕

緑茶・コーヒー・紅茶・生の豚肉・揚げ物・梅干・漬け物

 

安易に与えてしまうことのないように。

気をつけなければならないものは、まだまだ他にもあります。

しっかりと覚えておいて下さいね。飼い主さんの注意ひとつで防げるのですから。

 

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