ちくわといえば、スーパーやコンビニでも手軽に購入できる食材。
さまざまな料理に使いやすいだけでなく、そのまま食べても美味しい。
便利な食材なので、よく購入される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、ちくわに似た食材のかまぼこも、食べやすく人気の食材ですね。
その2品は犬にとっても人気の食材で、練り物が大好き!という犬も多いです。そ
のためか、おやつとして与えているという飼い主さんもちらほら見かけます。
そんな2品ですが、本当に食べさせても大丈夫なのでしょうか?
今日は、この2品を犬に食べさせるのは大丈夫なのかについて書いていきますね!
練り物が何でできているか知っていますか?
ちくわやかまぼこの原材料は、主に魚のすり身です。
魚のすり身には、不飽和脂肪酸が含まれています。
不飽和脂肪酸は、中性脂肪を減らして善玉コレステロールを増やす働きがあり、血栓や動脈硬化を予防する効果があります。
その他にも、犬の皮膚を健康に保ち、毛を美しく維持するビタミンが含まれています。
一方で、それら2品には、塩分や添加物といった成分も入っています。
塩分や添加物の危険性については、事項から説明していきます。
知っておいてほしい!練り物の危険性
1.塩分が多い
ちくわはそのまま食べても美味しい食材ですよね。
私たち人間がそのまま食べても美味しいということは、人間より体の小さい犬にとっては塩分が多いのかもしれません。
犬にも塩分は必要ですが、塩分を摂りすぎることで悪影響がでることがあります。
塩分を過剰摂取することで、心臓や肝臓に負担がかかり、高血圧をはじめとした病気にかかるリスクが高まります。
若い犬は運動量が多く、代謝も高いため、そのようなリスクも抑えられますが、老犬に与える場合は注意が必要です。
2.添加物が入っている
練り物には、食感や食べやすさ、保存のために添加物が含まれています。
その代表が「加工でんぷん」と「ソルビン酸カリウム」です。
加工でんぷんは、ジャガイモやトウモロコシ等の自然由来のでんぷんに、化学物質を加えて作られたでんぷんです。
化学物質を加えたでんぷんは、天然のでんぷんよりも粘り気や固まりやすさを調整しやすいのです
そのため、あえて天然でんぷんではなく、加工でんぷんが使われるのです。
その加工でんぷんに使われる化学物質が、犬の健康にどんな悪影響を及ぼすのかはまだ分かっていませんが、
分かっていないものを愛犬に与えるのは、少し気が引けますね。
次に、ソルビン酸カリウムですが、これは保存料として使われている添加物です。
調べたところ、このソルビン酸カリウムは、遺伝子に突然変異を起こさせることがあるそうです。
発がんや免疫異常、成長不順のリスクがあるようなので、注意が必要です。
ちくわ・かまぼこを食べたがってしまう愛犬には?
それでも、ちくわやかまぼこが食卓に並ぶと、食べたがってしまう愛犬。
練り物が大好き!という犬には、食べさせてあげたいものですよね。
そんな飼い主さんが、少しでも安心してそれらを与えるために、以下の方法をご紹介します。
1.茹でて塩抜きをしてから与える
練り物製品の塩分は、茹でることで減らすことができます。
沸騰したお湯へ細切りや薄切りにしたものを入れ、1分ほど待ちましょう。
この塩抜きをすることで、塩分をカットできます。
2.添加物が少ないものを与える
通常のものに比べ、多少値段が高くなりますが、人間用の無添加のものが売られています。
また、犬用のちくわというのも販売されているので、そちらを食べさせるのも良いでしょう。
アレルギーに注意しましょう
ちくわとかまぼこを食べさせるうえで、気を付けておきたいのは、魚アレルギーがでる可能性があることです。
魚アレルギーを持っている犬が、魚由来の練り物製品を食べると、アレルギー反応を起こす可能性があるので、
初めて食べさせる際は、愛犬の様子を注意深く観察するようにしましょう。
アレルギーを起こすと、以下のような症状がでることがあります。
・耳やお腹など、皮膚の薄い部分に赤みが出てかゆそうにする。
・皮膚にフケが見られ、抜け毛が多くなる。
・目が充血していて、涙や目やにが出ている。
・下痢や嘔吐がある。
ドッグフードを中心に、たまにのおやつならOK
ちくわやかまぼこには、急性的に病気になる成分や中毒になるような成分はありません。
頻繁に食べさせなければ大丈夫な食材なのかもしれませんが、長期的なリスクを考えるとやはり与えるのには注意が必要ですね。
特に、運動量や代謝の落ちている老犬は、塩分過多の影響を多く受けるので、
青年期を超えた犬には、徐々に与えるのを減らしていったほうが良さそうです。
犬が必要な栄養素は、ドッグフードで十分摂取できます。
もし、それらを食べさせるのであれば、犬の栄養バランスを適切に保つために、
普段の食事はドッグフードを与え、念のため塩抜きしたものををドッグフードのトッピングやおやつとして与えてあげましょう。