食事

これって威嚇?食器を下げようとするとうなる理由って?

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犬の中には食後、食器を片付けようとするとうなる、吠える、噛む、威嚇するなどの

行動を起こす犬がいます。

このような問題行動の原因は何なのでしょうか。

また、対策はあるのでしょうか。

 

犬の食後の問題行動について、考えていきましょう。

 

食器を下げようとするとうなるのはなぜ

犬は自分の大切なものを守ろうとします。

これは、犬の本能です。

犬は、うなったり吠えたりして、自分の食べ物やお皿を守っているのです。

 

食べ物を守ろうとするのは犬にとって当たり前の行動で、

これは、自分が得た食べ物を他の動物にとられないようにするためのものです。

特に、オオカミによく見られる行動で、犬にもまだこの習性が残っています。

 

犬が自分の物を守ろうとする習性によって、色んな問題が生じます。

 

例えば、

・食後のお皿を回収出来ない

・うなったり吠えたりする騒音

・噛みついたりするなどの事故やトラブル

などがあります。

 

人間と一緒に共存するためには、「犬として当たり前の行動」には問題があります。

人間社会において、犬の食べ物は人間が管理する必要があるからです。

また、このような行動を起こしてしまうのは、

犬の「大切なものを守る」習性によるものですが、他にも原因があります。

 

①信頼関係が崩れてしまっている場合

コミュニケーション不足などで、犬と飼い主の信頼関係が崩れてしまうと

犬は飼い主の言うことを聞かなくなり自分のものを飼い主に取られないようにします。

 

②主従関係が壊れてしまっている場合

自分の方が、飼い主よりも上の立場だと思っている場合、自分のものを

下の立場の者にとられないように威嚇します。

犬は家族の中で立場の順位付けを行う習性があります。

 

③うなったり吠えたりしてお皿の回収を防いだ経験がある場合

また、犬はとても記憶力がよく賢い動物です。

過去に、うなったり吠えたりすることによって、お皿を守ることが出来た経験があるならば

またうなったり吠えたりして、飼い主からお皿を回収されることを防ごうとするでしょう。

こうすることにより、犬の問題行動はエスカレートしていきます。

 

④犬のものを無理やり取ろうとした経験がある場合

飼い主が犬のものを無理やり取ろうとすればするほど、

物への執着心が強くなり、犬の問題行動はさらにエスカレートします。

このような犬の行動を改善する手段はあるのでしょうか。

 

対策、改善方法はあるの?

飼い主がご飯や食器に触れても、唸ったり吠えたりするといった問題行動

に出ないようしつけをする必要があります。

 

1.信頼関係を築く

飼い主と犬との関係性を見直しましょう。

犬と楽しい暮らしをしていくためには、ただ可愛がったり甘やかすだけではいけません。

犬との信頼関係を築くためには、褒めたり、犬に嬉しいという感情を抱かせながら

しつけをしていく必要があります。

飼い主のことを信頼出来る親のような存在と思わせ、

どんな時も飼い主といられることが、犬の幸せであるよう思わせてあげましょう。

 

2.主従関係を改善する

自分の方が上の立場だと犬は、自分の要求を通そうとするために

唸ったり吠えたりするようになります。

また、攻撃的な行動も増えます。

犬が人間社会で暮らしていくためには、人間との主従関係を理解させることが大切です。

人間の言うことをきちんと聞くよう、しつけましょう。

 

・「待て」「おすわり」「伏せ」など指示を聞かせる

・アイコンタクトを覚えさせる

・歩くときは隣を歩かせる

 

など、主導権はいつも飼い主にあることを理解させます。

 

ただし、人間の言うことを聞かせるために、

力づくで無理やり押さえつけるようなことは絶対にしてはいけません。

そのようなしつけの仕方は、逆効果です。

 

成犬になってからの主従関係の改善はとても大変です。

どうしてもうまくいかない時は、ドッグトレーナーにお願いするなどの方法もあります。

 

3.飼い主が食べ物や食器に触れることに慣れさせる

飼い主と犬との信頼関係が上手に築けている場合でも、

犬のものを無理やり取るようなことをしてしまってはいけません。

そのような行動は、犬の、物への執着心や依存心が高め、独占欲を強くしてしまいます。

 

飼い主が食器に触れることに慣れるよう、犬に練習をさせることが必要です。

まず、

①食事の時間に、空の食器を与えます

そして、

②お皿に上からドッグフードを入れます

空の皿を与えた状態で犬が唸ったり吠えたりするようなら、食事を与えず無視をしましょう。

唸ったり吠えたりしたら、食事をもらえないということを理解させます。

唸ったり吠えなくなったら、ドッグフードを入れます。

この与え方に慣れてきたら、

③飼い主が直接お皿に触れてドッグフードを入れます

そして、上記の食事の与え方にも慣れたら、

④お皿を回収して、そのお皿にドッグフードを入れるようにします

重要なのは、飼い主が主導権を握るということです。

うなったり吠えたりしたら、また途中からやり直しましょう。

根気よく慣れさせ、練習することが大切です。

 

4.ちょうだいを覚えさせる

犬にちょうだいを覚えさせることも有効です。

はじめは、おもちゃなどでやってみると良いかもしれません。

 

犬が好きなおやつなど別のもので気を引きながら、おもちゃを「ちょうだい」と言ってみます。

おもちゃを離したら、よく褒めてあげましょう。

 

この練習を繰り返します。

先ほどもお話ししたように、犬はとても記憶力が良く賢い動物なので、

おもちゃを渡せばいいことがあると理解し「ちょうだい」を覚えるでしょう。

 

おもちゃで上手くいくようになったら、お皿でも練習してみましょう。

 

犬との信頼関係と主従関係は犬と一緒に生活をする上で最も大切なものです。

一度壊れるとしつけ直しはとても大変なので、

常日頃から意識して暮らしましょう。

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