行動の異常

犬のやる気が感じられない?実はその行動や仕草には理由があった!

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いつも元気な愛犬が、ダラダラしていたり、やる気が全然感じられない雰囲気を

出していることはありませんか?

「どうしたんだろう?」と少し心配になりますよね。日頃、元気で活発な愛犬ならなおさらです。

しかし、犬は時々やる気のないような仕草や行動をすることがあります。

この行動は、いったいどういうことなのでしょうか。

 

やる気が感じられない行動の裏には、色々な要因が隠れているのをご存知でしょうか?

日頃の愛犬の様子を、一番わかっているのは飼い主さんです。

いつもと少し違うな、と感じた時はしっかり観察することが必要です。

 

やる気が感じられない行動には、注意が必要なことと、そうでないことがあります。

飼い主さんに知っておいてほしいことを、いくつかご紹介します。

 

やる気がなさそうに見える「あくび」について

犬が大きなあくびをするところを、見たことがありますか?

犬も人と同じで、眠い時にはあくびをします。

しかし、犬があくびするのは眠気以外にも理由があるのです。

 

飼い主さんが愛犬を叱った時に、

反省している雰囲気なのに、急に何度もあくびをし始めて、

「この子、叱られてるのにぜんぜん反省してない」と

呆れてしまった、という話を聞くことがあります。

 

実はこのやる気がなさそうに見えるあくび、叱られている時に眠たくなってきて、

「ファ~」と出たのではないのです。犬からの、このサインの意味を知っておきましょう。

 

【犬のあくびについて】

人はリラックス状態の時にあくびが出ます。しかし、犬はどちらかといえばその反対で、

緊張状態の時にあくびをします。そして、あくびをすることで緊張をほぐそうとしているのです。

 

先ほどの、飼い主さんが愛犬を叱った時のお話ですが、犬は反省していないのではなく、

飼い主さんに叱られていることに、だんだんとストレスがたまり、

あくびが出てしまったのです。お説教が少し長かったのかもしれませんね。

犬を叱るときは簡単な言葉で短く、が基本です。叱られる時間が長くなると、

犬はどうしたらよいのか、わからなくなってしまいます。

過度なストレスがかからないように、叱る時間は短くしてあげて下さいね。

 

犬の転位行動について知っておきましょう

あくびについて少しお話しましたが、このあくびをする行動を、転位行動といいます。

転位行動とは、犬が強いストレスを感じた時などに、全く関係のない行動をしてしまうことです。

 

では犬が転位行動をするのはどんな時でしょうか?

犬は強いストレスが掛かることによって、どう行動したらよいのか、

自分でもわからなくなってしまうことがあるようです。

この状況を解消し、落ち着くために転位行動を行うようです。

飼い主さんが「あれ?」と疑問に思うような行動が多いようですね。

 

犬がする転位行動は他にもたくさんあります。

・あくびをする

・くるくる回りだす

・手足を一生懸命舐めだす

・カリカリと穴を掘るような仕草をする

・いつもより体を掻く時間が長い

・身震いをする

代表的な転位行動はこれらのようなものですが、こういう行動が見られたら、

少し注意をして様子を見てあげる必要があります。

 

病気やケガが隠れている場合も

飼い主さんと遊ぶことが大好きな愛犬が、ボールを投げてあげても、

やる気ない感じでゆっくり取りに行ったり、反応が遅かったり、取りに行かなかったり。

日頃と違う感じが見受けられたら、注意が必要かもしれません。

 

よく思い返してみてください。昨日の様子はどうでしたか?ごはんはいつも通りちゃんと食べていましたか?

食事を一度くらい食べない、ということはよくあります。人と同じで食欲がない時もあるでしょう。

しかし、数日間様子をみても食欲が戻らない時は、病気やケガなどが原因ということも考えられます。

犬がやる気のない仕草をする時には、自分で体の異変を感じていることがあります。

おしっこや便の状態はいつも通りですか?おしっこの量や、便の色、形などを細かくチェックしてみましょう。

 

体全体をゆっくりと触ってみてください。体の一部分を触られると、

嫌がったり、痛がったりすることがあります。

知らない間にケガをしていることもあるのです。よく調べてあげて下さい。

同時に皮膚の状態も見ておきましょう。虫や、ノミ、ダニに刺されて皮膚炎を起こしている場合もあります。

耳の中の確認も忘れないで下さい。赤くただれていませんか?

変な臭いがしませんか?その場合は、中耳炎や外耳炎の可能性があります。

 

犬は、自分が弱っている姿をあまり見せない動物です。

よほどの痛みや、体調の辛さがない限り、少し元気がない、やる気がないくらいに見えてしまいがちです。

食欲の有無は、急を要するかどうかの1つの目安になります。

他に症状がなくても、明らかに食欲がない場合は、一度獣医師さんに診てもらいましょう。

 

愛犬からのSOSのサインということもあります。見逃さないようにして下さい。

 

ただやる気がないように見える場合もある

気をつけたいことや注意が必要なことを書いてきましたが、本当にやる気がないだけの時もあります。

犬も疲れていたりすることもあるでしょう。人間の子供と同じで、

たまには飼い主さんに、反抗してみたい時もあるのではないでしょうか。

 

飼い主さんが愛犬にボールを投げて遊ぼうとしても、

「今はボールじゃなく、こっちのフリスビーで遊びたいのに」と、思っているかもしれません。

「いつもの散歩コースではなく違うコースに行きたい」と、座り込んで抗議しているのかもしれません。

 

そうではないのに、やる気がないように見える犬の仕草というのは、よくあるものですよ。

やる気がないような寝方や、すわり方をしていたり、ジロっと横目で見ていたり(笑)

やる気が感じられない行動や仕草には、心配なものとそうでないものがあります。

日頃から、愛犬の様子をしっかり見るようにしておきたいものですね。

 

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