行動の異常

犬がおしりをくっつけるのはなぜ?犬の習性から原因を考えよう

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おしりを地面にこすりつけて、引きずるように歩く「おしり歩き」。

飼い主さんにおしりをくっつけて寝たり、あるいはこすりつけてきたり。

犬と一緒に生活していると不思議な行動がみられることがあります。

みていると可愛らしいしぐさですが、ときに病気のサインかも知れません。

犬の行動の意味を考え、サインを見逃さないよう注意しましょう。

 

まず、犬のおしりの病気について知るために、犬の習性についてお話します。

人間と犬は1万年前以上前からパートナーとして生きてきました。しかし、もともと犬は野生の動物です。

 

野生の犬は群れで狩りをして生活します。

犬の群れには自分たちのテリトリーがあり、群れ以外にテリトリーを主張する必要がありました。

そのため、自分のテリトリーを主張する目印となるものをつけていました。

おしりの穴の中にある嚢の肛門腺から出る臭い分泌物です。

 

犬は普段、排便の時に便と一緒に目印となる分泌物を出しますが、

肛門線から出る分泌物は薄い茶色からこげ茶で便によく似た色をしています。

肛門腺から出す分泌物によって、

野生時代の犬たちは自分の存在をアピールしてテリトリーを守っていたのです。

 

人間のペットとなり家という安心出来る環境にいる犬たちにとって、肛門腺の役目はあまり必要ではなくなりました。

肛門線は、犬のおしりの病気を引き起こすだけのものとなってしまったのです。

では、実際におしりをこすりつける行動から考えられる病気について紹介します。

 

犬がおしりをこすりつける行動の意味と病気について

犬がおしりを地面にこすりつけて、ひきずるような行動をする時は、おしりが気になる時です。

おしりが痒い、あるいは痛い時の行動です。

 

おしりを地面にこすりつける行動のほかに肛門付近を頻繁に舐めていたり、

肛門周囲が赤い。腫れていたり、悪臭がしたり、

排便するときに便が出にくそうにしていたら、肛門嚢炎や肛門周囲腺炎かも知れません。

 

[肛門嚢炎]

肛門嚢とは、肛門腺が入っている肛門の中にある嚢のことです。

先ほどお話しましたが、肛門腺からテリトリーの目印となる分泌物が出ています。

特に、肛門の筋力が弱い小型犬や高齢の犬は、

本来なら自然に排出するはずの分泌物が排出できず、嚢に貯まってしまいます。

分泌物が貯まってしまい炎症をおこしたものが肛門嚢炎です。

 

肛門嚢は、犬の肛門の4時と8時の位置に左右一つずつあって、

片方だけこぶ状に腫れることがあります。放置していると、破裂してしまい危険なため

動物病院に行って獣医さんに診てもらいましょう。

 

[肛門周囲腺炎]

肛門周囲腺とは、犬の肛門周囲にある皮脂腺のことです。

その皮脂腺に細菌が入り炎症をおこしたものが肛門周囲線炎です。

去勢していない高齢の犬に多いと言われています。悪化すると膿が出たり、穴が開いてしまうこともあります。

動物病院へ連れて行って獣医さんに診て貰いましょう。

 

犬のおしりにこぶ状のものがあった場合、

上記の病気以外にポリープや悪性の腫瘍も考えられます。獣医さんに相談しましょう。

 

[寄生虫]

おしりを地面にこすりつける行動のほかに、肛門付近を頻繁に舐めていたり、

肛門から白いひものようなものが出ていたり、便の中に白いひものようなものが混ざっていたり、

下痢をしていたり、食欲がなかったりした場合は寄生虫がいるかも知れません。

その場合も動物病院へ連れて行ってあげてください。

 

[その他]

おしりを気にしているのが排便後である場合は、犬の肛門をみてみましょう。

犬の肛門に便がついていませんか?便がついている時は、ふき取ってあげましょう。

おしりを気にしているけど、肛門に何もついておらずその時だけだった場合は、

おしりが痒かっただけかも知れません。

前足がおしりに届かないので、痒いとおしり歩きをします。様子をみましょう。

 

私の愛犬がおしり歩きをしている時は、バリカンで小さな傷がついて痛痒かったようです。

赤くなったり、腫れたりしていないため、白色ワセリンを綿棒で塗って様子をみていたら治りましたよ。

犬は、おしりの痛みや痒みを訴えることが出来ないので、

飼い主さんが犬の行動に注意してあげましょう。

 

病気には予防が大切!犬のおしりを守る方法

肛門周囲腺炎や肛門嚢炎を予防するためには、普段から愛犬の肛門を守ってあげることが大切。

肛門に便がこびりついていたり、下痢をしていませんか?

肛門周囲の毛にからみついていませんか?

便がついていたらティッシュやタオルなどでふき取り、毛は短く切りましょう。

不衛生な場所には座らせないようにします。

肛門を衛生的に保ち、細菌が侵入したり繁殖しないように注意してください。

 

犬の肛門を守るために肛門腺しぼりをしましょう。

肛門腺がつまっていると、炎症を引き起こしてしまいます。

肛門腺は、犬の肛門の中の4時と8時の方向に左右あるので、肛門腺を2本の指で斜め上に押します。

分泌物が貯まっていたら、便のような色の臭い分泌物が出ると思います。

出来れば、1週間毎が理想です。方法が分かりにくい場合は、ペットサロンや動物病院で教えてもらいましょう。

 

散歩の時は、他の犬がした便に近づかないようにしましょう。

犬の便には寄生虫がいるかも知れません。

ノミが運んでくることもあるので、夏は特に要注意です。ノミ予防をしてください。

 

犬がおしりを飼い主さんにくっつけるのは信頼の証!

野生で暮らしていた犬の周囲は敵だらけで、いつ敵に襲われて餌になってしまうか不安な毎日でした。

群れで行動していた犬は、安心して背中を任せられる仲間たちにおしりをくっつけて寝ます。

信頼している仲間におしりをくっつけることで、死角をなくし仲間同士で守りあうことが出来たと考えられます。

 

ペットとして暮らしている犬たちは餌になることはありません。

しかし、今も野生時代の習性が残っています。飼い主さんにおしりをくっつけて寝るのは、

信頼関係が出来て、安心している時にみられる犬の愛情表現です。

 

起きている時に、おしりをこすりつけてくるのは、大好きな飼い主さんに甘えているか、

遊んでほしいサインです。愛犬と思いっきり遊んであげてください。

犬がおしりをくっつけてくれないのは、まだ信頼関係が出来ていないのかも知れません。

愛情を与えて、ゆっくり信頼関係をきづいて行きましょう。

 

今回は、犬のおしりに関係する行動について紹介しました。

犬がおしりを地面につけるのは痒いか、痛いか気にしている時。

病気の可能性もあるので、観察してください。

飼い主さんにおしりをつけるのは、信頼している証拠。特に、心配することはありません。

 

犬は話すことが出来ない分、行動を通して私たちに話しかけてくれています。

犬の行動をよくみて、いち早く犬の異常に気付いてあげましょう。

病気には、早期発見が大切です。愛犬の健康を守ってあげられるのは、すぐそばにいる飼い主さんだけですよ。

 

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