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犬の居住空間ついて考えよう!おすすめの床材は?

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家の中で元気に走り回る愛犬の姿を見ていると、その愛らしさに思わず顔がほころんでしまいますね。

ところで、走り回っている愛犬の足元は滑ってはいませんか?もし床材がフローリングやタイルなどで、

犬が滑りながら走り回っている状態であれば、それは犬の体にとってとても危険な状況です。

犬は足が滑る環境で生活をしていると、滑らないように常に踏ん張り続けることで、

肘や膝、そして股関節にも負担がかかってしまいます。

 

子犬の時期は関節が柔らかいため、長期にわたって足元が滑る環境で飼育をし続けることによって、

関節が変形してしまうことがあります。また老犬であれば、踏ん張ることすらできずに、

足が滑って関節を脱臼してしまったり、転んで骨折したり頭などを打ってしまうなどの危険があります。

妊娠をしている犬にとっても、足元が滑る床材は転倒してお腹を打つことで、流産を招きかねません。

このように犬の関節を守り、転倒やケガを防ぐためにも、犬が居住する空間の床材には

特に気を使いたいところです。今回は、犬の生活空間として安全な床材の選び方を紹介していきます。

 

犬の居住空間に使う床材の選び方

床材の素材で選ぶ

フローリングやタイルの床材の上に、犬の足が滑らないような素材の床材を新たに敷きましょう。

使用する敷物の素材は、カーペットやコルク素材、クッションフロアなどを使用するとよいでしょう。

カーペットは繊維が丸まっているループがあると、犬の爪が引っかかってしまうため、

ループのないものを選びましょう。コルク素材やクッションフロアであれば、インテリアにあわせて

デザインを選ぶことができて、また衝撃を和らげるクッション性もあるので、飛び跳ねるようなやんちゃな犬にも

おすすめです。そして安価で購入できる製品が多いため、お財布にも優しいです。

床材をシールやのりで接着するタイプもありますが、

賃貸住宅の場合は裏面に滑り止め加工の施された製品を選ぶとよいでしょう。

 

手入れがしやすい床材を選ぶ

犬が生活をしている環境の床材は、粗相をしてしまったり、食べこぼしてしまったりと、

何かと汚れやすいものです。犬の足が滑りにくいというだけではなく、お手入れがしやすいという事も

床材を選ぶ上で重要なポイントとなります。撥水加工や防水加工が施されている床材を選ぶ、

または汚れたパーツだけを交換したり取り外して丸洗いができたりする、ジョイントタイプの床材を選ぶことで

飼い主さんが楽にお手入れをすることができて、常に清潔な環境を保つことができます。

 

防音・防ダニなどの機能性で選ぶ

滑りにくい、またはクッション性があることで犬の関節に対する負担を減らすことができる、

その上飼い主さんがお手入れをしやすいという床材を選ぶことが、まずは床材の基本的な選び方です。

しかしそれ以外にも、居住環境によって他の機能性も考慮する必要があります。例えばマンションなどの

集合住宅で、下の階へ響く犬の足音が気になる場合は、防音効果のある床材を選んだり、

住宅に床暖房がついている場合は、床暖房に対応している床材製品を選んだりするとよいでしょう。

また、ダニの発生を防いでくれる防ダニ加工が施された製品や、犬のアンモニア臭の発生を

防いでくれる消臭機能、それから光触媒機能が施された製品もあるので、

プラスアルファの機能性も床材を選ぶ上で考慮してください。

 

滑り止めの床材を敷く以外の方法

滑り止めワックスを利用する

床材を使用したくないという飼い主さんであれば、滑り止めワックスを利用するのもひとつの手です。

フローリングに敷物を敷かずにワックスを塗るだけで、フローリングの木目をそのまま楽しむことができて

また犬が滑りにくく、さらに犬の爪によるひっかき傷からフローリングを守ることもできるので、

フローリングの耐久性もアップします。

ただワックスの効果で滑りにくくなりすぎてしまうと、今度は人間が歩くときに足がひっかかって

しまい危険なので、耐スリップ性のある、滑り止め効果の高すぎないワックスを選ぶとよいでしょう。

 

また、ワックスの材料には樹脂が使用されているものが多いので、ワックスを塗った後のフローリングには

少しべたつき感が残ります。そしてワックスの製品によっては、使用することのできる床材の種類が異なるので

ワックスを塗る床材の種類を確認してから購入をしましょう。

 

滑り止め効果のある犬用の靴や靴下は?

最近は、災害救助犬などが靴や靴下を着用していることで、犬用の靴や靴下が注目を浴びています。

すでに愛犬に使用しているという飼い主さんもいるのではないでしょうか?雪道の散歩でしもやけをしないように

またはアスファルトで足裏を火傷しないようにという理由で、犬用の靴や靴下を履かせることは、

犬の足裏を守るという意味合いで非常に有効です。

 

また、老犬は踏ん張る筋力が衰えているので、滑り止め防止機能がほどこされた靴下を、使用するのもよいでしょう。

しかし、常に靴や靴下を履いている状態であると、足が蒸れてしまったり毛が絡んでしまったり、

足裏で地面の状態を感知するという、犬が本来持っている機能まで衰えてしまいます。

またサイズが合っていない場合は、靴や靴下の中で足が滑って、結果関節を痛めてしまうということもあります。

犬に靴や靴下を履かせる場合は、適したサイズのものを使用すること、

また運動や散歩をするタイミングのみ履かせるようにしましょう。

 

床材にこだわることで愛犬の健康も守れ

犬が生活する環境に使われている床材の種類によっては、犬の健康を損なってしまうことがあります。

犬にとって適切で安全な床材を選んで、家の中でも愛犬が思い存分走り回れる環境を作ってあげましょう。

また犬の成長過程において、子犬の時期と老犬の時期とでは、行動自体や行動範囲も異なります。

愛犬の成長ステージにあわせた環境作りをしてあげることも、飼い主さんの務めです。

愛犬の動きをよく観察して、生活環境を整えて、危険回避と健康維持をしてあげましょう。

 

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