古くから私たちの良きパートナーである犬ですが、
犬の行動をみていると、犬になつかれる人と、犬になつかれない人がいるのがわかります。
よくなついた犬はかわいいです!犬が好きなのに、なかなかなついてくれないと悲しいですよね。
犬がなついてくれないのはなぜでしょうか?
知らず知らずに、犬がなつかない原因となる行動をしているのかもしれません。
実は、犬がなつく人となつかない人にはそれぞれの共通点があるんです!
今回は、犬になつかれる人と犬になつかれない人それぞれの特徴と、
犬のしぐさや行動の意味から考えた犬に好かれる接し方を紹介するので、参考にしてください。
犬がなつかないのはなぜ?なつかない人の特徴
犬がなつかない人は、犬に不安や警戒心を与えてしまう人です。
犬が不安を感じ警戒してしまう人の行動
・テンションが高く落ち着きがない様子
・突然大声を出して驚かせてしまう
・急に動くなど予想の出来ない行動
・正面から近づき頭をなでようとする
・じっとみつめる行為
・しつこい人
・追いかけてくる人
・イライラしている人
・遊んでくれない人
・高圧的な態度
・一貫性のない行動
・香水や煙草などの匂いがつよい
・飼い主さんに冷たい、あるいは不親切
思い当たる行動はないでしょうか?犬が可愛くてテンションがあがり、
「かわいい」と大声を出して正面から近づき頭をなでてしまうことよくみられます。
犬が好きな人にありがちな何気ない行動が、犬を驚かせて警戒心を抱かせてしまう原因となってしまうこともあります。
注意しましょう!
犬がなつく人の特徴!犬に好かれるには
犬がなつく人とは、犬に安心感を与えられる人です。
犬が安心する人の行動
・穏やかで落ち着いた態度
・少し高めの穏やかな口調
・ゆっくりとした話し方
・一貫性のある堂々とした態度
・犬の側面から近づく
・犬の目線の高さになるべく近づける
・初対面で犬を正面からじっとみつめない
・しつこく構わない
・犬と適度な距離を保てる
・犬のサインを読み取り犬が嫌がる行動をしない人
・犬の飼い主さんと仲良し、あるいは親切
警戒心の強い犬は、突然テリトリーに入られるのがきらいです。
初対面では、まず情報を集めて安心してから近寄ります。
そのため、犬になつかれる人は安心感を与えるのが上手な人が多いと言えます。
犬に安心感を与えるには、笑顔で穏やかな態度、ゆったりとした優しい口調であること、犬にとってのマナーを守れること、
犬との適度な距離を保つことが大切となります。次は、犬のしぐさと行動から、
犬の気持ちや、犬にとってのマナーを知ることで、犬に好かれる接し方を考えてみたいと思います。
犬の行動から犬の気持ちを考えよう
私たちのように犬にも個性があります。そのため、個性に合わせた接し方が重要となります。
私たちも相性が合わない人がいるように、犬も初対面の人の口調や行動などの雰囲気から苦手意識をもってしまいます。
犬に「この人苦手だな」と思われたくないですね。
じっくり話し合って距離を近づけたいところですが、犬と言葉によるコミュニケーションは難しいため
犬の行動から気持ちを読み取り、犬に合わせた接し方を考えてみましょう。
犬の行動から、犬の気持ちを読み取る方法としてボディランゲージがあります。
ボディランゲージとは、犬の感情を表現するしぐさや行動のことで、
とくに、ストレスを感じて自分や相手を落ち着かせたい時にみられるカーミングシグナルというサインがあります。
もともとは、犬同士での無用な争いを避けるためのサインです。
カーミングシグナルを読み取ることで、犬の気持ちが理解出来、
私たちもサインを通して犬とコミュニケーションがとれるかもしれません。
カーミングシグナルは全27種類ありますが、主なものを紹介します。
1.視線をそらす、目を細める
「敵意はないよ」「落ち着いて」
私たちは相手に視線をそらされると、嫌われているかもしれないと感じて不安になると思いますが、
犬が視線をそらすのは敵意がないことを伝える行為です。目を細めるのも同じです。
逆に初対面で正面からじっとみているのは、威嚇をしているのかもしれません。
2.あくび
「ストレスを和らげたい」「気持ちを落ち着かせたい」「落ち着いてほしい」
犬が不安や恐怖を感じ、緊張しています。自分や相手に落ち着いてほしいと思っています。
私たちと同じように寝起きや眠いときにもみられます。
3.前足を伸ばし、頭を低くする伸びの姿勢
[敵意はないよ]「気持ちを落ち着かせたい」「落ち着いてほしい」
伸びをすることで、お互いの緊張を和らげようとしています。
私たちと一緒で、寝起きのストレッチの意味もあります。
4.歯をカチカチ
「敵意はないよ」「落ち着いて」興奮状態の相手に落ち着いてほしいときにみられます。
5.身震い
「気持ちをリセットしストレスから解放されたい」
寒い時や、身体が濡れたあとに水を払う時にもみられます。
6.地面の匂いを嗅ぐ
「落ち着きたい」。犬の優れた嗅覚で、他の犬の匂いやその場所の安全性を情報収集しています。
緊張しているときにもみられます。
7.弧を描きながら近寄る
「ちょっと警戒しよう」「敵意はないよ」「緊張しないで」。自分や相手の緊張を和らげるため
相手を刺激しないように正面を避けて近づきます。
逆に初対面の相手に正面から一直線に向かって行くのは攻撃態勢です。
これらのサインを活用して、犬と触れ合ってみても楽しいですよ。
興奮している犬に、あくびや歯をカチカチさせることで落ち着いてと伝えるサインになるかもしれません。
犬に安心感を与える接し方
犬に好かれる人の行動や、カーミングシグナルを取り入れて、犬に安心感を与える接し方を心掛けましょう!
初対面の犬には自己紹介が必要です。犬に接するときは、攻撃的に思われる正面を避けて、横からゆっくり近づき
なるべく犬の目線に合わせる高さで、まず手の匂いを嗅がせます。犬が手の匂いを嗅いだら、
あなたに興味を持ってくれたサインです。犬が匂いを充分に嗅ぐのを待ってから、
胸や下あごを優しくなでてあげてください。
威嚇していると思われないよう正面から犬の目をじっとみつめるのは避けましょう。
驚かせないように、落ち着いた態度でゆっくり話し、大きな声は出さないでください。
警戒心のつよい犬もいます。
あくびをしたり、自分の身体を掻いたり、舐めたり、地面の匂いを嗅いだりしたら、
不安を感じて緊張しているかもしれません。
このような行動がみられたら無理に触れず、犬から近づいてくるのを待ちます。
犬との適度な距離感が大切です。
しつこく構ったり、追いかけたりはしないでください。
信頼関係が出来ていない犬を突然抱っこしたり、急所である頭や尻尾に触れたりするのもNGです。
また、犬には一貫した態度をみせましょう。犬が混乱してしまいます。
犬も、人の言葉、口調、表情、態度、しぐさ、行動などをよくみて相手を判断しています。
犬になつかれない人は、そのいずれかに犬を不快にしてしまう原因があると思います。
もう一度、犬との接し方を振り返ってみましょう。
犬に不安や警戒心ではなく、安心感を与えられるような接し方を心掛けて
ぜひ、犬と仲良くなってくださいね。参考にして頂けたら幸いです。