基本

多頭飼いで犬にストレスを与えないために知っておきたいこと

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もう一匹家族として迎えたい。犬好きの方なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

可愛い愛犬が増え、先住犬と仲良く遊ぶ姿を想像しただけで、ワクワクと楽しくなってしまいます。

しかし、

多頭飼いは、単にもう一匹増えるというだけではありません。

まずは先住犬との相性が大切です(もともと犬は群れを作る動物なので、

仲間ができることを、本能的には受け入れる傾向があります)。

そして、飼い主さんに時間的な余裕があること、

それに加え、経済的にある程度の余裕がなければ多頭飼いは難しいかもしれません。

多頭飼いのメリット・デメリットを十分に理解した上で、どうするかを考えましょう。

 

多頭飼いのメリット・デメリットは?

【メリット】

それまでは遊び相手が人だけだったのが、犬同士で、いつでもたくさん遊ぶことができます。

犬同士で遊ぶことは、新しい刺激となり、ストレスの解消にも繋がります。

飼い主さんにとっても、愛犬が増えるということは、可愛い表情や行動をよりたくさん見れるということです。

キュンキュンする幸せな時間が、2倍3倍になりますね。

 

【デメリット】

犬同士の相性が合わなければ、困ったことになります。先住犬の性格にもよりますが、

新しい仲間を受け入れられないことも多いようです。

気が強い先住犬の場合は、激しいケンカになってしまうことがあります。

警戒心から、落ち着きがなくなってしまうこともあります。

気の弱い先住犬の場合は、縄張りに入って来られたことで不安になり、

落ち着ける場所がなくなってしまいます。ストレスから食欲がなくなってしまう子や、

今までちゃんとできていた排泄も、失敗が増えてしまう、ということもあります。

 

経済的な負担も多くなります。毎日のごはん、予防接種代、ケガや病気をした時の病院代、トリミング代など、

出費がかさんでくることは間違いありません。

 

多頭飼いするためにもう1つ考えておかなければならないこと

先住犬の性別や体のサイズなど考慮して、新しい子を選ぶ必要も出てくるでしょう。

体のサイズに大きな差がある場合は、運動量が違います。

別々の散歩が必要になるかもしれません。時間と手間を考えると、大変かもしれませんね。

一緒に遊んでいるだけでも、大きな犬が小さな犬に、怪我をさせてしまうこともあります。

 

妊娠を望まない場合は、同じ性別で選ぶ必要があります。

オス、メスの組み合わせになる場合は、避妊手術・去勢手術を考えなくてはいけません。

 

多頭飼いをする決心ができたらさっそく準備を始めましょう

新しい家族を迎えるにあたって、すぐに日常生活ができるよう、必要なものを買い揃えておきましょう。

ケージはもう1つ用意することをおすすめします。先住犬のケージがある場合はなおさらです。

それぞれの犬が、少しでも安心できる場所が必要になります。

 

ケージを新しく用意したら、トイレトレーも、もう1つ用意しておいて下さい。

トイレの場所が1つだけ、という環境はおすすめできません。

ケージの数だけトイレを用意するのが理想です。先住犬のトイレをケージの中に入れてある場合は、

新しい子のトイレもケージの中に入れましょう。同じような環境を作ってあげることが大切です。

 

犬にとってケージは自分のお部屋なのです。

そこに他の犬が入ってきて、おしっこや便をするということは、

部屋の中を荒らされるのと同じこと。とても不愉快なものです。

ケージの外にトイレトレーを置いている場合は、近くに置いてかまいませんので、トイレの場所を作ってあげて下さい。

 

もともとケージを使っていないご家庭では、落ち着ける場所を作っておいてあげましょう。

例えば、毛布などを敷いてあげるとよいでしょう。

先住犬の、お気に入りの場所(いつも寝ているところ)以外に、敷いてあげるのがポイントです。

 

愛犬の様子を見守りながら気をつけなければいけないことは?

いよいよ新しい家族を迎える日、楽しみでドキドキしながらも、仲良くできるかしら、と心配ですね。

お互いの犬の様子を見ながら、ゆっくりとお見合いさせてあげて下さい。

 

もしケンカをはじめてしまったら、ある程度は様子を見てもよいでしょう。

よほど激しいケンカをしない限り、飼い主さんは止めに入ったりしないで、

見守ってあげる必要があります。群れの中で順位を決めるための、犬のコミュニケーションでもあるからです。

順位が決まれば、激しいケンカをすることは少なくなるようです。

飼い主さんは先住犬の様子に気をつてけあげて下さい。今までと様子が違う環境に戸惑っているかもしれません。

 

本当は違うのに、仲良くしているように見えるので、

「ケンカもしないし、大丈夫かな」と、飼い主さんが勘違いしてしまうことがないように、

しばらくの間、特に先住犬の様子には注意が必要です。

 

飼い主さんが気をつけなければならないことがもう1つあります。

それは、先住犬をどんな時でも最優先すること!飼い主さんの何気ない行動によって、

先住犬がストレスを溜め込んでしまうということがあるのです。

 

今まで全て自分に向いていた愛情が、

新しく迎えた子に向くことを、とても敏感に感じ取ります。

「飼い主さんを取られてしまった」と感じてしまうのです。

不安にさせないよう、「あなたが一番なのよ」ということを、飼い主さんは行動で見せてあげて下さい。

 

例えば、

ごはんはまず先住犬から与える、おやつも同じです。

飼い主さんは帰宅したら、真っ先に先住犬のそばに行き、頭や体をなでてあげて下さい。

先住犬が、不安からストレスをためないようにすることが、

多頭飼いで一番大切なことかもしれません。

 

驚くことに、自分のことを「犬」だと自覚している子は少ないそうです。

家族に迎えた犬が来たことで、気付くのだそうです。

 

多頭飼いでなくても、犬は家族の中での自分の順位を必ず決めています。

犬の順位が上になり、リーダーになってしまうと、

飼い主さんの言うことを聞かず大変です。

子犬のうちに、飼い主さんが「家族という群れ」の中の

リーダーであることを、しっかり教えておく必要があります。

 

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