犬にマッサージなんてする必要があるの?と思われるかもしれませんが、
犬だってマッサージは大好きです。人間と一緒です。犬だって優しくマッサージをしてもらったら、
リラックスができて、とてもくつろぐことができるんです。
特に、大好きな飼い主さんに、マッサージをしてもらったら、愛犬の幸せな気持ちもひとしおでしょう。
愛犬のマッサージ時間を作ることで、愛犬と飼い主さんの貴重なふれあい時間になりますし、
犬がリラックスしてくれたら、飼い主さんもリラックスでき、穏やかな気持ちになることができます。
というわけで、犬のマッサージについて、ご紹介していきます。
犬のマッサージの注意ポイント
マッサージといったら、ツボ押し。ギュウギュウと指圧するイメージがありますが犬のマッサージは、
ギュウギュウと力任せに押してはいけません。犬の体にも、ツボはたくさんありますが、
そのツボの場所をやたらめったら押すと痛がりますから、強く押すようなマッサージはやめましょう。
犬が喜ぶのは、優しくなでるようなマッサージです。愛犬をよくなでてあげますよね。あれでいいんです。
豆腐をつぶさないくらいの力加減で、手のひら全体で優しくなでてあげる。それが犬にオススメのマッサージ方法です。
もう一つ大事なポイントは、犬のマッサージに集中するということ。犬をなでながら違うことを考えていたり、
犬を片手でなでながら、片手でスマホをいじくったりしては、効果が激減してしまいます。
犬に気持ちよくなってもらうということに、全神経を集中する。愛犬と目と目で会話する。
愛犬と心を通い合わせる。愛犬のマッサージをする上で、これが、何よりも大切なポイントです。
愛犬のマッサージは、せかせかした気分で行ってはいけません。ですから、時間に余裕のある時に、
ゆったりとした気持ちで行いましょう。飼い主さんがリラックスすることで、
犬もリラックスができますから、愛犬のマッサージをする前には、息を吐くなどして気持ちを落ち着けましょう。
テレビの音を消したり、腕時計を外すなどして、愛犬にとって心地の良い、
静かな空間を作ることも大切です。また、食前食後一時間は、マッサージを控えましょう。
マッサージが病気発見につながることも
マッサージをする時に、優しく、体全体を触ってみましょう。
体全体に触られることに慣れてもらうと、動物病院などでも触診をしてもらいやすくなります。
また、日頃から、体全体をよく触っておくようにすることで、愛犬の身体のちょっとした変化に、
すぐに気がつくことができます。突然できたしこりやイボなどが、重大な病気につながる可能性もありますから
マッサージついでに、愛犬の身体を一通りなでて、健康チェックも行いましょう。
オススメのマッサージ方法
耳の後ろに、犬にとって気持ちの良いツボがあります。耳の後ろから背中にかけて優しくなでてみましょう。
頭のてっぺんから、耳の後ろを通り、背中をなでるコースも、オススメです。
愛犬が気持ちよさそうな顔をしているかどうか、確認しながら、優しく声をかけて行います。
脇の下にも、犬が大好きなツボがあります。前足の脇の下や、後ろ足の股の辺りなどを優しくなでてあげましょう。
特に、前足の脇の下をなでてもらうのを好む犬は、たくさんいます。
中には、自分から前足を持ち上げて、前足の脇の下をなでてくれと頼む犬もいるくらいです。
犬が気持ちよさそうにしているのであれば、しばらく、優しくなで続けてあげましょう。
アゴの下をなでてあげるという飼い主さんも多いと思います。アゴの下にも、犬が好きなツボがありますから
アゴの下をなでるのは良いことです。アゴの下から、お腹にかけて、優しくなでてあげましょう。
肩の辺りを優しくなでると喜ぶ犬もいます。顔の横から、肩を通って前足をなでてあげると、
気持ちよさそうに目を細めることもありますから、こちらも、犬の顔を見ながら、優しくなでてあげましょう。
犬はしっぽをよく動かす生き物です。人間の私達にしっぽがないので、
しっぽのマッサージをついつい忘れてしまいがちですが、しっぽの付け根をやさしくなでてあげると
喜ぶことがあります。しっぽも、そっとなでてあげましょう。
顔の横から、胴体を通り、後ろ脚にかけてなでてあげると、気持ちよさそうにする犬もいます。
こちらも、手のひら全体を使って、優しくなでてあげましょう。
神経質な犬の場合は、時計回りにゆっくりと掌で円を描きながら、花びらを破かないくらいの
優しいタッチで触ってあげるようにしましょう。
集中してそうっとなでつづけてあげることで、ソワソワしていた犬が落ち着く場合もあります。
無理強いをするのはやめよう
犬にマッサージをする上で、一番気をつけなくてはいけないことは、
犬が嫌がることは、決してしないということ。大事なことは犬に気持ちよくなってもらうということです。
ですから、犬が嫌がるそぶりを見せたら、すぐにやめるようにしましょう。
例えば、足の先を触られるのを嫌がる犬は、たくさんいます。足の先を触った時に、
犬が嫌がるそぶりをしたら、それ以上、しつこく触らないようにしましょう。
体全体に触られることに慣れた方がいいのはもちろんですが、犬が嫌がっているのに、
無理やり触り続けると、余計に、その場所に触られるのを嫌がるようになってしまいます。
嫌がる場所は、無理して触らない。犬がとてもリラックスした時に、そうっと触ってみる。
触って嫌がるようだったら、すぐにやめる。触っても嫌がらなかったら、そうっと続ける。
これを繰り返して、あせらず、ほんの少しずつ、身体全体に触られることに慣れさせていきましょう。
ブラッシングとマッサージを合体させる
ブラッシングをしながら、マッサージをするのもいいですね。
左手で、ゆっくりと優しく、ブラッシングをしてあげながら、右手で、マッサージを行っていく。
ブラシと、手のマッサージを、交互に繰り返すことで、犬はとてもリラックスすることができます。
ブラッシングを毎日することで、毛づやもよくなりますから、ブラッシングが必要な犬の場合には、
ブラッシングとマッサージを合体させて行いましょう。