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犬の毛玉を放っておくと大変なことに!毛玉対策の方法は?

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愛犬をなでている時に、ふと手にあたる毛玉。毛足の長い犬や毛の厚みが深い犬を

飼っている飼い主さんであれば、そのような経験がきっとあることでしょう。

見つけた時には小さかった毛玉も、日を追うごとに周りの毛を巻き込んでどんどん大きく成長していきます。

 

ところで、犬の毛玉はどのようなことが原因となってできるのでしょうか?

また、毛玉をそのまま放っておくと犬にとってどのような弊害があるのでしょうか?

今回は犬の毛玉ができる原因とできやすい場所や、毛玉が犬にもたらす弊害、

そして毛玉ができるのを防ぐ方法と毛玉ができてしまった場合の対処法を説明していきます。

 

犬の毛玉ができる原因は?

ブラッシング不足

犬の被毛には上毛と下毛の2種類があり、上毛は少し硬い手触りで、主に皮膚を保護する役目を果たしてます。

そして、下毛はやわらかくふんわりとした手触りで、体温の調整の役割をします。

犬種によっては下毛が無く上毛だけが生えている犬もいます。

犬には換毛期があり、飼育環境や犬種によっても異なりますが、基本的には春と秋に下毛が大量に抜け、

上毛は随時少しずつ抜けながら生え変わります。換毛期に抜けた下毛や、定期的に抜ける上毛を、

ブラッシングで取り除くことをせずにそのままにしておくと、抜けた毛が被毛の中で残留し、

周りの毛を巻き込んで大きな毛玉を作ってしまいます。

 

汚れやシャンプー、リンスが残留している

犬の被毛や皮膚の汚れをそのままにしておくと、被毛がべたついて更なる汚れを吸着しやすい環境になり

べたつきと汚れによって被毛同士が絡み合い、毛玉となります。

また、シャンプーやリンスがしっかりと落としきれずに、被毛や皮膚に残ってしまっている場合も、

べたついて毛玉ができる原因になります。

 

摩擦によるもの

犬に服を常時着せていたり、首輪をつけっぱなしにしていたりすると、その摩擦で被毛が絡み合い

その部分が毛玉になってしまいます。また被毛が過剰に長すぎたり多すぎたりしても、

犬が動いた時に被毛同士が擦れて摩擦となり毛玉が発生しやすくなります。とくに冬場の乾燥している時期は

静電気による摩擦も起こりやすいため、犬が生活をしている環境の湿度の調整にも注意が必要です。

 

皮膚炎や外部寄生虫によるもの

皮膚炎を起こしていたり、ノミやダニなどの外部寄生虫がいたりする場合も、

毛玉ができやすい状況になっています。例えば、犬が痒がって口で皮膚を噛むことで、

犬の唾液で被毛同士がくっついて毛玉ができ、また後ろ足で激しく皮膚を掻きむしることで

被毛が絡まって毛玉となります。それから、外耳炎などで耳の中の状態が悪い場合にも、

後ろ足で耳を掻くことで、耳周りの被毛がもつれて毛玉になってしまいます。

 

毛玉ができやすい場所は?

皮膚炎による炎症や、外部寄生虫の影響で痒みがある場合は、犬が噛んだり掻きむしったりした所が

毛玉になりますが、通常は被毛の擦れ合う部分が、毛玉のできやすい場所です。

被毛同士が擦れる所とは犬の関節部分で、犬の体の中でもよく動く箇所です。首や手首・足首、脇や内股、

尾の付け根などの関節部分は、被毛の擦れ合う場所なので、毛玉ができやすいです。

 

犬の毛玉を放っておくと?

犬の毛玉は、周りの被毛を巻き込んで短期間で大きくなります。毛玉同士がくっついて、

さらに広範囲にまたがって毛玉となることもあります。そのような状態なると、くっついた毛玉で

関節をうまく動かすことができず、手足をスムーズに伸ばせなくなったり、皮膚が引っ張られた状態になり

痛みを伴ったりします。また毛玉のある状態のままシャンプーをしたり雨の日に散歩に行ったりすると、

濡れることで毛玉の中の空気が抜け、皮膚にべったりと張りついたフェルト状のもつれになります。

そうなると、今度は皮膚まで空気が通らずに皮膚呼吸が出来なくなるため、皮膚炎を起こしてしまいます。

 

犬の毛玉対策は?

犬の毛玉の発生を防ぐ方法

犬の毛玉は、日ごろの対策によって防ぐことができます。定期的にブラッシングをして

換毛期や日常的な生え変わりで抜けた毛を取り除いたり、1か月に1回程度のシャンプーで、

被毛や皮膚についた汚れを落としたりすることで、毛玉の発生を防ぐことができます。

 

自宅でシャンプーをする際には、先にブラッシングをして被毛の絡みをほどき、

シャンプー剤をつける前にお湯で被毛をしっかりと濡らしましょう。

そして、シャンプー剤は残らないように、すすぎは徹底的に行ってください。

被毛を乾かすときは、ブラシで被毛を梳かしながらドライヤーをかけます。

ドライヤーの熱によって被毛が乾燥しすぎて静電気が起こらないように、

ドライヤーは犬から30センチほど離しましょう。乾かし過ぎとは反対に、脇や内股などの乾かしにくい所を

乾かし残すことで、犬の皮膚が蒸れないようにも気をつけて、全身をまんべんなく乾かしましょう。

 

また毛足が伸びる犬種は、定期的にペットサロンで被毛を適度な長さにカットをしてもらうことで、

被毛の絡みを防止することができます。それから静電気による毛玉の発生を防ぐためにも、

冬場の乾燥した時期は、加湿器を利用するなどして適度に湿度を保つようにしましょう。

 

毛玉ができてしまったら?

もし、犬の被毛に毛玉ができてしまったら、大きな毛玉となる前に早めにブラッシングをしてほどきましょう。

乾いている毛にブラシをかけると、静電気が起こったり被毛のキューティクルを痛めてしまったりするため、

水気をスプレーして被毛を湿らせてからブラッシングをしてください。

毛玉を取りやすくする毛玉ほぐしローションや、毛玉取り薬なども販売されていますが、

リンスを1~2滴入れて薄めた水でも十分です。被毛を湿らせたら、毛玉部分を毛先からブラシでほぐしていきましょう。

大きな毛玉の場合は、指で割いてからブラシをかけるとほぐしやすくなります。

皮膚に張り付いてしまっているフェルト状のもつれは、ブラッシングでほどくには犬の皮膚への負担も大きいので、

ほどくのは諦めてペットサロンに連れて行き、バリカンで短く刈り取ってもらいましょう。

 

犬の毛玉対策は早めの対処が大事

犬の毛玉は小さいうちに早めにほどいてしまうことが大切です。

大きくなったり皮膚に張りついてしまったりすると、ほどくのに時間もかかり、犬の皮膚も傷めてしまいます。

何よりも、毛玉によって痒いところが掻けなかったり、皮膚が引っ張られて痛みがあったりすることは、

犬にとって大きなストレスとなります。野生の犬であれば、自分で池に入ったり岩場に体をこすりつけたりして

皮膚や被毛の管理や調整を自力でできますが、人間に飼われている状態だと、それもままなりません。

その分、飼い主さんが愛犬の管理をしてあげる必要があります。

愛犬とのコミュニケーションを図りながら、定期的にブラッシングをして、毛玉対策をしてあげてくださいね。

 

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