人間と同じく犬もストレスを抱えます。
ストレス解消方法として、新しいおもちゃを与えたり散歩に連れて行って体を動かすというのがありますが
それ以外にもツボ押しやマッサージなども効果的です。
また、ツボ押しやマッサージは飼い主とのスキンシップにもなるので愛犬にとっても安心できるでしょう。
ただし、以下の点は注意しましょう。
力の加減
マッサージやツボ押しの基本ですが、気持ちいいと思う程度の力加減が望ましいので、押しすぎたり力の入れすぎには注意しましょう。
特に犬は、尻尾、肉球、足先などは敏感な箇所になるので、気にかけてあげましょう。
マッサージ中にあくびをしている
眠い時にももちろんあくびは出ますが、犬の場合は不快に感じているときにもあくびが出ます。
リラックスをしている場合と不快に感じている場合があるので、よく愛犬の観察をしましょう。
体調が悪い時、マッサージ箇所に怪我や炎症を起こしている時
これは人間も同じですが、体調が良くない時はゆっくり休みたいですよね。
また、怪我をしているところを押されたらとても痛いですので、ここ数日の間でマッサージ箇所を
ケガしていないかなどを考え、万が一心当たりがなくても触ったときにいたがるようであれば触らないようにしましょう。
マッサージをする飼い主の手の温かさ
冷たい手で触ると犬も冷っとします。
それによって、一瞬でも犬の体にこわばりや緊張が走ってしまいます。
必ずしっかりと温めた手で触ってあげましょう。
こんな時はストレスのサイン
あなたは、愛犬がストレスを感じているときのサインに気づくことが出来ますか?
犬によって異なりますが、ストレスを感じていることを行動で示す場合と、体調不良として表に出る場合があります。
それぞれのパターンで説明していきます。
行動編
・あくびをする
・目を細める、目をそらす
・鼻を舐める
・尻尾を噛む
・舌をだしてハァハァする
・体の一部分だけを舐め続ける
・うずくまって動かない
・うなる など
眠くないのにあくびが頻繁に出る場合や目を細めたりする行動など、
普段と違う行動が多くなったらストレスを感じている証拠です。
また、尻尾を噛んだり尻尾を追いかけて一か所でグルグル回る行為(成犬の場合)なども、
ストレスを感じた時などにする行動なので「痒いのかな?」「遊んでるのかな?」という
視点だけでなくストレスも視野に入れて様子を見ましょう。
体調編
・下痢、嘔吐
・食欲不振、もしくは食欲の異常増加
・毛が抜ける、フケが増える など
人間もストレスを抱えると胃腸にくる人も多いと思いますが、犬も同様に体調不良として症状が出始めます。
毛が抜けるのは、人間でいう円形脱毛症と同じなので、ストレスの原因を
突き止め極力ストレスフリーの生活が出来るようにしましょう。
ストレス解消に効果的なツボ!
ストレスが溜まると、無駄吠えやひどい時には普段噛まない犬が噛んだりなど、異常行動も現れます。
そうなる前にスキンシップもかねてツボ押しをしてあげるようにしましょう。
頭百会(あたまひゃくえ)
場所…頭頂部にあり、耳と耳のちょうど真ん中。
頭百会には自律神経を整える効果があるので、落ち着きがない時などに優しくマッサージしてあげると良いでしょう。
攅竹(さんちく)
場所…眉間の内側にくぼみがある部分。
攅竹はちょうど人間でいう眉毛の部分に骨がありますが、その内側の部分です。
目が疲れた時などにマッサージすることが多いと思いますが、犬の場合は緊張緩和などの効果があり精神安定に繋がります。
神門(しんもん)
場所…小さな肉球の下で筋が通っているところにあるくぼみの部分。
神門は副交感神経の働きを活発にするツボで、分離不安症などにも効果があると言われています。
ただ犬は肉球付近は敏感になりますので、力加減を気を付けてツボ押ししてあげましょう。
液文(えきもん)
場所…前足の薬指と小指の間の付け根部分。
液門は副交感神経の働きを活発にしてくれるので、イライラの抑制や落ち着かない時になど効果的です。
また慢性的な眩暈にも効果があるとされているので、優しくマッサージしてあげる良いでしょう。
ただし、神門同様に足先は敏感な部分になるので、力加減に気を付けましょう。
腰百会(こしひゃくえ)
場所…背骨に沿って指でなぞっていくとある腰のあたりの大きなくぼみ。
腰百会は落ち着きがない時や精神的に不安定の時に優しくマッサージしてあげると落ち着きます。
ストレス解消以外にも、体調不良に合わせて押すと良いツボも沢山あります。
例えば、両耳の付け根あたりには鼻づまりに効くとされているツボもありますし
尾てい骨の根本を押すと便秘解消につながるツボもあります。
撫でるだけでも十分なマッサージに!
ツボは体中にあります。
そもそもツボ押しはそんなに力を必要としません。
撫でるだけでも十分ツボは刺激されます。
愛犬にとって一番いいことは、飼い主とのスキンシップです。
首の後ろやおへそ付近など、まだまだ沢山のストレス解消につながるツボは存在しますが、
ツボにばかり意識せずまずは沢山撫でましょう。
飼い主も愛犬も幸せな時間が過ごせますよ。