健康管理

愛情も栄養もたっぷり!犬のための手作りご飯

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様々な種類や、栄養素の入ったドックフードが増えてきている中でも、

「愛犬のために美味しく栄養のあるものを作ってあげたい!」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。

もちろん愛情たっぷりでとても良いことですが、犬の食事を手作りする場合、

人間のご飯を作るよりもさらに栄養素やバランスも考えていかなければなりません。

食事のバランスはもちろんですが、犬のご飯を手作りする際の注意点もたくさんありますのでご紹介していきます。

 

手作りごはんの良いところと注意点

様々な種類のドッグフードが販売されている中、

愛犬もご主人の手作りのごはんはとても嬉しいと思います。

でも、その分飼い主は気を付ける点・考える点が増えてきます。

まずは、手作りご飯にすることによってどういった良い点があるのかを見ていきましょう。

 

手作りご飯のメリット

今話題となっている添加物。そもそも添加物は、加工の段階や腐らせないようにするため、

風味付けのために含まれていることが多いです。

アレルギーや発がん性があることから人間が摂取することもオススメはされていないほどですので

添加物を摂らないにこしたことはありません。

その点手作りであれば、添加物を少しでも少なくできるのが良い点です。

 

・毎回違うものをあげられる

もちろん犬によってはお気に入りのご飯もあると思いますが、

様々な種類で様々な栄養を摂れたほうが良いですよね。

毎日作るのは大変ですが、特に最初は手作りとドッグフードを半々くらいであげてみると良いかと思います。

・ドッグフードを買うより節約することが可能

メーカーや栄養素が多いもの、無添加のものなどはやはりそれなりにお値段も高くなってきます。

その点手作りであれば、冷凍保存が出来るので作り溜めが出来節約になります。

・体調や体重に合わせて調節が出来る

人間と一緒で犬も体調を崩します。

その時の体調に合わせて、消化に良いものを作ってあげることが出来るのも手作りのいいところです。

 

ここだけは気を付けなきゃいけない注意点

食べてはいけない食材が人間より多い

人間にとってはとても美味しく食べているものも犬にとっては毒になるものが多く存在します。

中でも有名なものをいくつか紹介します。

 

・チョコレート

チョコレートには『テオブロミン』という成分が含まれており、そのテオブロミンが犬にとっては猛毒になります。

摂取量によって重度は異なりますが、チョコレートを食べて早くて1~2時間ほどで症状が出始めます。

嘔吐・失禁・下痢・震えなどをはじめ、症状が進行すると痙攣・昏睡、最悪の場合は死亡する可能性もあります。

・ネギ類

ネギや玉ねぎ、ニンニクなどのネギ類の食べ物には『アリルプロピルジスルファイド』という成分が含まれており

この成分は犬の赤血球を壊してしまい溶血性貧血や血尿を起こしてしまいます。

粘膜が白くなる(貧血の症状)や血尿の症状が出始め、症状が進行してしまうと呼吸困難に陥り死に至る危険性もあります。

玉ねぎなどを直接食べさせていなくても、一緒に調理した場合もその成分は入っていますので与えてはいけません。

・ブドウ

ぶどうに関しては詳しい原因成分は解明されていませんが、中毒症状が出ると言われています。

ひどい場合は急性腎不全を起こし死に至る可能性もあります。

プルーンやレーズンも同様なので気を付けましょう。

・キシリトール

人がよく噛むガムに入っているキシリトール。

この成分を犬が摂取してしまうと、急激な低血糖を引き起こし痙攣・嘔吐などの症状が出ます。

進行すると急性肝不全の症状も出始めます。

一部の犬用ガムに入っていることがありますので、購入の際は必ず成分表をチェックしましょう。

この他にも、ナッツやアボカドなど犬にとっては毒となってしまうものがまだまだありますので

手作りをする際は一度調べてから与えるようにしましょう。

そして、それらのものと一緒に調理をしないように注意しましょう。

 

栄養バランスを守る

人間と同様、犬も栄養バランスを考えなくてはいけません。

犬種や大きさ、年齢によって異なりますが、まずは

ご飯:お肉・魚:野菜=1:1:1くらいの割合で始めてみましょう。

そこから、その犬の消費量や体重の増え方、体調などに合わせて量を調節していくと良いでしょう。

初めは慣れず食べない可能性もあるので、少なめの割合から始めてみると良いかと思います。

犬の手作りご飯のレシピ本などを買うと、大体のものには1回のご飯の量なども記載されているので買ってみましょう。

 

アレルギーに注意する

犬にも様々なアレルギーがありますが、手作りご飯を作る上でも

「食物アレルギー」には特に気を付けなくてはいけません。

人間にも多い小麦・卵・乳製品のアレルギーや、中には野菜・お肉・魚など様々なものがあります。

症状としては、皮膚炎によりフケが多くなる、体を痒がるなどが多く見られますが、

中には下痢・嘔吐などの症状が出る可能性もありますので、手作りのご飯で初めての食品を

出した時は特に状態を見ておきましょう。

上記で伝えたドッグフードに入っている『添加物』が原因でアレルギー反応を起こす場合もあるので

手作りのご飯はより効果的でしょう。

様々なポイントや注意点をお伝えしましたが、何か気になることがあったら自己判断やネットの情報に頼らず

基本的には獣医の診断や指示を仰ぎましょう。状態によっては一刻を争う場合がありますので注意しましょう。

 

犬に絶対必要な栄養素はこれ!

もちろん犬もバランスの良い食事を摂る必要があります。

手作りのご飯を与えるにあたって、下記の6大栄養素は必ず把握しておきましょう。

 

水分

水分は人間同様に犬にとっても大切な栄養素となります。

体温調節や血液を作るのに必要であり、人間は汗をかいて体内の水分調節をしますが、

一方犬は肉球しか汗をかかないため舌を出しハァハァすることによって体温調節をしています。

喉も乾きますし、人間と違って汗の量などで脱水状態などを確認できないので

こまめに水をあげるようにしましょう。

ミネラル

ミネラルの中でも特に犬に必要なミネラルは、

カルシウム・リン・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・塩素・亜鉛・銅・鉄・ヨウ素・マンガンです。

ミネラルが多く含まれている食物と言えば海産物ですが、塩分が高いものが多いので一度茹でてあげるようにしましょう。

ビタミン

ビタミンは基本的に野菜の中に多く含まれています。

ただ、犬は食物繊維をうまく消化できないので、野菜はフードプロセッサーなどで細かくしましょう。

脂肪分

脂質はビタミンの吸収を助ける役割もしますので、積極的に摂ったほうが良いですが、

摂りすぎてしまうと肥満などの原因になってしまうので適量にしましょう。

炭水化物

炭水化物は、脳や神経などの働きに結びつくので、とても重要な栄養素と言えます。

代表的な炭水化物と言えば、お米・うどんなどで、他にもサツマイモやじゃがいももあります。

人間同様、炭水化物の摂取のし過ぎは肥満につながりますので摂取量に気を付けましょう。

タンパク質

タンパク質は筋肉や皮膚など、体を作るのに大切な栄養素と言われています。

タンパク質を含む食材は主に鶏肉・牛肉・豚肉・豆腐・大豆・卵・サバなどと言われています。

 

愛犬のためにバランスのとれた安全な食事を

決してドッグフード全てが悪いというわけではありませんが

やはりペットを一番よくわかっているのは飼い主のあなたです。

体調の変化なども一早く気づいてあげられる存在であり

体調によって食事が変化したらペットは健康になりますしきっと飼い主の愛情も多く感じる事でしょう。

最初から無理をしてしまうと飼い主もペットも苦痛に感じてしまうこともあるかと思うので

気負いせず少しづつ慣れていきましょう。

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