小型犬の中でも人気の高いダックスフンド。
胴長で短足な体が特徴的で可愛らしいですよね。
今回は、ダックスフンドについて歴史や特徴についてまとめました。
ダックスフンド
英語表記 | Dachshund |
原産国 | ドイツ |
グループ | 4G |
サイズ | 超小型犬、小型犬、中型犬 |
体高 | サイズによって違う |
体重 | サイズによって違う |
ダックスフンドの歴史は?
ダックスフンドは1つの犬種で1つのグループ(第4グループ)を成している特殊なケースです。
ダックスフンドの由来は数多くの説があります。
その中でも最も有力な説は、中央ヨーロッパに存在していたハウンド犬が先祖
であると言われています。
ダックスフンドという名前は、ドイツ語でDachs「アナグマ」とHund「犬」を
組み合わせた言葉で、ドイツでアナグマ狩りの狩猟犬として活躍していました。
狩りの目的に合わせて多くの人々の手によって改良を続け、現在の可愛らしい姿になりました。
ダックスフンドは元々、地中に穴を掘りその巣穴で暮らしているアナグマを捕まえるために作られた猟犬です。
穴の中に入り、アナグマを追い込んだり、穴から追い出す役目だったため、胴長で短足とういう
身体の特徴が必要でした。
これまで多くの人々の改良により、胴長で短足の特徴が固定されて現在の形として
最初に生まれたのが、スタンダート・ダックスフンドです。
ダックスフンドの中でサイズが一番大きい犬になります。
初めはアナグマを捕まえるための猟犬として作られましたが、後にアナグマより小さい穴にすむ
キツネやウサギなどを捕まえるためにも活躍しました。
小さい穴に入って行くためにも、より体の小さい犬が必要になり現在の
ミニチュア・ダックスフンドやカニンヘン・ダックスフンドが作られたのです。
ダックスフンドはサイズによって3種類に分けられますが、毛質によっても種類が分かれています。
毛質によって分けられる種類も、猟犬としての歴史の中から生まれたものです。
猟犬として穴の中に潜っていくためだけでなく、地上での猟にもダックスフンドが活躍するようになっていきました。
水鳥猟などで落ちた獲物を回収したり、シカなどを追いまわしてハンターのいる場所まで誘導したりなど。
水鳥猟に適している犬種は、スパニエル系のスポーティング・ドッグが有名です。
猟の性質から闘争心が弱く、大人しく、より従順な犬が求められ、
また冷たい水の中に入るため体を守るコート必要になりました。
その頃にスムーズヘアーのみだったダックスフンドにスパニエル系の
スポーティング・ドッグの掛け合わせが行われたのです。
ここで生まれたのが、ロングヘアーのダックスフンドと言われています。
さらにもう1つの毛質である、
ワイヤーヘアーのダックスフンドも、地上での動物をハンターのいる場所まで
追い込む役割のために作られました。
動物を追い込むときに、草木が生い茂っている中などでも進んでいく必要があるので、
しっかりと身を守る強いコートが求められました。
そのため、剛毛を持つテリア系の犬との掛け合わせが行われ、ワイヤーヘアーのダックスが生まれました。
このように色々な方法で行われる猟を助ける猟犬として作られたダックスフンドは、
サイズが3種類、毛質も3種類あり、それぞれの組み合わせより全9種類に分けられます。
日本では住宅環境や可愛らしい見た目から小型犬が好まれています。
その中でも、ミニチュア・ダックスフンドは高い人気を誇っています。
最近では、さらに体の小さいカニンヘン・ダックスフンドも人気が出てきています!
ダックスフンドの特徴は?
ダックスフンドと言えば、やはり胴長短足ですよね!
また、口先が長めで筋肉が発達している垂れ耳も特徴です。
ダックスフンドは短足なため、散歩の距離も短くて済み、被毛の手入れも簡単なことから
人気があります。
ダックスフンドのサイズは、スタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類に分けられます。
【日本におけるサイズの規定】
・ダックスフンド(スタンダード)
体重:9~12kg
胸囲:35cm
・ミニチュア・ダックスフンド
体重:5kg以下
胸囲:生後15ヶ月以上で測定し、30~35cm
・カニンヘン・ダックスフンド
体重:3.2kg~3.5kg
胸囲:生後15ヶ月以上で測定し、30cm以下
ダックスフンド性格は?
ダックスフンドは活発で好奇心旺盛、とてもかしこい犬です。
元々狩猟犬だったため吠えたり噛みついたりして、他の犬と仲良く
出来ないところもありますが、鋭い嗅覚と優れた観察力もあり、
番犬としての能力は非常に高いです。
また人間に対しても友好的で落ち着きもあるので、ペットとしても飼いやすい犬種と言えます。
ダックスフンドの毛の種類
ダックスフンドは毛質によって以下の3種類に分けられています。
・スムース・ヘアー
・ロング・ヘアー
・ワイアー・ヘアー
さらに毛質ごとに毛の色が異なります。
・スムース
昔から存在しているダックスフンドの定番といえば、スムースヘアー。
毛が短く、ツヤツヤして滑らかなさわり心地が特徴です。
単色:レッド、イエロー、レディッシュ・イエロー。
バイカラー(2色):ブラック&タン、ブラック&イエロー、ブラウン&タン、ブラウン&イエロー
混色:ブリンドル(縞目)、ダップル(大理石模様)、タイガーブリンドル(縞目)
・ロング・ヘアー
日本で人気No.1のダックスフンドです。細くやわらかい、艶のある長い毛が特徴です。
スムースと同色になります。
・ワイアー・ヘアー
短くごわごわした硬い毛が特徴です。
日本よりも海外で人気があります。
スムースと同色の他に、ワイルドボア、枯葉色のドライリーフ、小麦色のウイートン、などです。
ダックスフンドのしつけ
ダックスフンドはとても賢く、訓練もしやすい犬種です。
子犬の頃は特に可愛らしく、何をやってもついつい許してしまいがちですが、
やって良いことと悪いことの分別や主従関係はきちんとつけておきましょう。
また、猟犬だったことから吠え癖と噛み癖についてのしつけはしっかりしましょう。
ご飯が欲しい時や遊んで欲しいときなどに吠えて要求する、「要求吠え」に応えることで
吠え癖がつきやすくなります。
噛み癖についても子犬の頃から甘噛みを止めさせ、噛んでも問題のないおもちゃなどで遊ぶようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
次の記事ではダックスフンドの種類について詳しく書いていこうと思います。