胴長の体と短くてかわいい脚が魅力なコーギー。
最近はよくコーギーを連れている人を目にします。
そんなコーギーですが、実はとても賢く働き者で牧羊犬として大活躍していた歴史を持っているのです。
コーギーの歴史や、特徴や性格などについて紹介します。
ウェルシュコーギーペングロークの歴史
コーギーの正式名称は、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」です。
原産地はイギリスのウェールズで、かわいらしい外見とは裏腹に、羊や牛や馬などを全速力で追いかけて誘導し小屋に入れたり、
見張りや番をしたりといった「牧羊犬」として長い間歴史を刻み、活躍していました。
コーギーの尻尾は生まれつきないものだと思っている方が多いですが、実は生まれた時は尻尾があります。
牧羊犬として活躍していた時代に、牛や馬に尻尾を踏まれて命を落とすコーギーが多かったため、生まれてからすぐに断尾するようになりました。
その伝統が今でも受け継がれており、現在の日本でも生まれてすぐのコーギーの尻尾を断尾する傾向にあります。
他の家の馬や牛が敷地内に紛れ込んできた際にも、牛のかかとにかみついて追い返すなど、とても勇敢で利口に働いています。
そしてコーギーは、エリザベス女王の愛犬になったとしてとても有名で、
これをきっかけに牧羊犬として働くコーギーが、ペットとしての人気を高めていったのです。
今では、世界的に見ても日本でもっとも人気な犬種のひとつです。
ウェルシュコーギーとウェルシュコーギーカーディガン
実はコーギーには、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2種類があります。
外見も名前も似ていますが、別の犬種なのです。
テレビ番組、CMなどに登場し、知名度がとても高いのがウェルシュ・コーギー・ペンブロークです。
一般的に日本でよくみかけるコーギーは「ペンブローク」がほとんどです。
一方で、「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」も、ペンブロークと同じで牧羊犬として活躍してきました。
一目で見て分かる特徴は尻尾です。
ペンブロークとは違い、断尾の習慣がないため、カーディガンにはキツネのようなフサフサな尻尾があることが普通です。
ペンブロークよりも大きな体格で、カラーも豊富です。
平均でペンブロークの体調は25~30cmですが、カーディガンは体高30cm~となり、
体はかなり筋肉質でペンブロークよりもがっしりしています。
カーディガンはペングロークに比べて今現在も知名度が低く、ペットショップでも見かけません。
購入するにはブリーダーを探すか、海外から輸入になります。
日本では希少なウェルシュ・コーギー・カーディガン。
ペンブロークのように大ブレイクには至っていませんが、ごく一部では一定した人気があります。
ウェルシュ・コーギーの特徴
コーギーの特徴といえばやっぱりこの胴長で短足、尻尾が短くキュートなお尻です。
耳や目も大きく、とても愛嬌があり日本では大人気の犬種です。
鼻も甘栗のようにまん丸でとっても可愛いです。
体重は平均で10キロ~15キロ。
体高はおよそ30cmが平均で、犬の中では低めです。
毛色は、白・茶色のミックスが一般的です。
・レッド
・セーブル
・フォーン
・ブラック&タン
などもあります。
コーギーはキツネ顔と言われています。
柴犬の顔にも近いですが、柴犬よりも穏やかな顔つきです。
コーギーは短毛で、「ダブルコート」と呼ばれる二層構造の毛皮を身にまとっています。
外側の上毛は、水に強く、ややかための毛があり、内側にはふわふわで柔らかく、寒さから身を守る下毛があります。
コーギーは寒さには強く、雪あそびなども喜びますが、暑さには弱いので熱中症になりやすので注意が必要です。
コーギーには「換毛期」と言って、春と秋の年に2回、毛の生え変わりがありまして季節の変わめ目に尋常じゃねい抜け毛があります。
びっくりするほど大量に抜けます。時には束となって。
室内で飼うにはこまめなブラッシングをおすすめします。必要です。
ウェルシュ・コーギーの性格
コーギーはとても活発で明るい性格をしています。
甘えん坊で社交的な面もあり、飼いやすい性格をしています。
そして遊び好きで、友好的なので子供の遊び相手にもなります。
牧羊犬だった歴史を持っているので、走る事や運動が大好きな体育会系でもあります。
運動能力がとても高く、1日に十分な散歩をしてあげないとストレスとなってしまいますので、たくさん運動をさせてあげましょう。
お散歩だけではなく、室内遊びもしてあげると良いですよ。
また、コーギーはとても賢いので物覚えも良いです。
頭が良いので悪知恵も働きますのでイタズラもしてしまいますが…。
牛の足元に噛みつく習性があったため、犬によっては噛み癖があります。
そして、警戒心も強いです。
家族や自分の大事なものを守るため、警戒して吠えることが多いので、子犬の頃からしっかりしつけを行いましょう。
日本ではどのくらい人気なのか?
コーギーは、イギリスのエリザベス女王が飼われたいたことで、一気に有名になり、ペットとしての人気が上がりました。
現在、日本でも爆発的な人気を誇っています。
日本の人気犬種ランキングでも20位以内にランクインしています。
短い脚と、尻尾がなくプリプリなお尻はとても愛嬌があり、頭がよく賢い性格が人気の秘訣です。
ただし、噛み癖や吠え癖があるため、しっかり子犬の時からしつけを行うことをおすすめします。